大阪の「投票」記事の後日談、ちょいとまとめ書き的に

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先日の【大阪の選挙、いわゆる「大阪市における特別区の設置についての投票」に関するあれこれ】に関する後日談......というか追加情報的な話。未だに南北格差云々といった話をはじめ、アジ的な語りをはじめとした内容が飛び交う中、出口調査の結果から算出した投票動向において、計算が合わないとの話が出ている。まぁ、選挙のたびに陰謀論が出る時代なのでさほど気にはしていなかったのだけれど、南北格差周りの話をドヤ顔で主張する筋があり、その話が大きく拡散されている状況を見るに、「陰謀論とどこが違うのかな」とも思ったり。

で、出口調査の件については、上記で指摘した通り、あくまでも投票行動を起こした人の意見に過ぎないことに加え、出口調査の結果が正しい実投票内容を反映しているとは限らない、むしろ昨今では公的機関によるものならばともかく、報道機関によるものの場合、正しい回答がなされたか否かという疑問がある(A社の出口調査の場合、60か所で調査したとあるけれど、その60か所が具体的にどこなのか、各調査場所の取得数とその地域における投票率に関してウェイトバックはかけているのかなどが全く分からない)。さらにいえば複数の候補者から一人を選ぶ通常の選挙の場合には虚偽の申請は難しいけれど、二択の場合は容易になることを考えると、相当なぶれが生じていると見た方が良い。

加えるならば先の記事での指摘の通り、各世代において賛否の割合に多少の差異の可能性はあるけれど、むしろそれは各世代の賛否割合云々ではなく、投票をしたか否か、つまり投票率の方に大きな影響があったと見た方が良い。果たして今件投票で、世代別投票率が公的機関の調査結果として出るか否かは不明だけれども。

まぁ、確かに。南北格差やら世代間格差として、敵味方を分かりやすい形で仕切り分けしてアジった方が注目は集めやすいし、語り手側にも得るものが多くなるのだけれども。


この辺りの指摘はまさに言い得て妙。二分法の罠に引っかかったら思う壺ではあるし、根本的な問題の解決には何ら寄与しない。橋下氏のこれまでの「所業」に関する再検証はまた別の話として。選挙結果に関して色々と悪用するってのはあまり良い話とは思えないのだけどね。

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このページは、不破雷蔵が2015年5月20日 07:52に書いた記事です。

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