「世の中をちゃぶ台返しする方がカッコイイ」的な発想

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先日から複数ルートで色々と、根っこの部分は共通しているのかもなあ、という話が持ち上がっていたので、その部分を。某大手ファストフードのアレルギーの件とか、狂犬病も含めたワクチンの件とか、ニコ動で目立とうと不法行為を繰り返す15歳の話とか。

結局この辺りって色々とその深層のある部分を考えると、「今あるものをぶち壊す動きを示せばカッコよく見えるし、今より良くなるかもしれない」という、ちゃぶ台返し的な発想、以前も取り上げたであろう大貧民(大富豪)的な部分があるんだろうな、と。それが結果として上手くいかない、達成できないとしても、声高らかにそれを宣言し、活動をしていれば、皆が注目してくれるし、格好良く見えるし、懐も温まる。特に最後の部分は重要で、目的が自身の精神的・金銭的満足の充足ではあるんだけど、その目的の過程で半ば目的を達する事が出来てしまうという点。ぶっちゃけると対象となる目的自身は初めから達成するつもりが無くても良い。その場合は手段と目的が入れ替わってしまうけれど。

そしてその周りの話は、昨今問題視されている「がん治療」に係わるエセ問題とか、さらには電力周りの話にも行き付く。今の仕組みを壊そう。必要ならば陰謀説を盛り込んでもいい。正義は常にわれの下にあり。そしてわれ以外はすべて悪、正義の遂行のためには犠牲は許される、みたいな。

この辺の考えが半ば肯定される雰囲気があるってのは、インフラなど現状のシステムに対する軽視感やバッシングの容易さにもつながるのかなあ、と思ったりもする。そしてその仮説を立てると、案外納得がいく部分も多い。恐らくは2009年からの数年間にわたる、国政レベルでの「ちゃぶ台返し」が起きてしまったので、それがありえるってのが深層心理部分に刻まれてしまったのもあるんだろうな。

より良い仕組みの、結果のための確かな裏付けと技能無しにちゃぶ台をひっくり返すと、待っているのはより悪い実情と混乱でしかないことは、その後の3年強の状況で痛い程分かっているはずなのに。今もなおその傷跡は深く、あちこちで影響を及ぼしているというのに。

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このページは、不破雷蔵が2015年5月15日 07:04に書いた記事です。

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