刀剣乱舞(とうらぶ)の流行と博物館の盛況ぶりと

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「艦これ」の流行に伴い艦船周りの需要が一気に拡大化したことは良く知られているけれど、似たようなスタイルのゲームで「刀剣乱舞(とうらぶ)」が結構良い動きを示している(お城の方は......まぁ、アレだ)。女性陣の利用が多いこともあり、波及している界隈では意外な需要拡大に驚きを覚えるとの話もよく耳にする。

今件もその一つ。まぁ、普段なら博物館の解説の中でゲームの名前が出てくることなどまずありえない。見方を変えればそこまで影響、しかも良い効果を生み出していることが改めて確認できたことになる。単なる便乗商法と揶揄する声もあるけれど、個人的には当事者も周囲もみんなハッピーになれるのだし、何か社会的に悪影響がある話ではないのだから、問題はないと思う。例えばNHKのドラマで新撰組を題材にしたものが放映されると、その時代の史跡に来場客が押し寄せる、みたいな話と同じ。


なんか急に刀関係の博物館への来訪話が増えて来たなと思ったら、そうか、ゴールデンウィークに入ったのでプレイヤーがここぞとばかりに実物を見に行こうとあちこちに足を運んだのが報告されているのか。やはりリアルアイテムの訴求力は偉大ではある。


すでに「艦これ」ではそれに近い動きがあちこちで起きているし、「ガルパン」も......そういうものと見ても問題は無い。皆で盛り上がろうねという気持ちは良いものに違いない。以前もコメントしたけど、これが実物、あるいはそれに近いものが題材として使われているエンタメ作品の強みなんだろうな。アニメの聖地来訪も似たようなもので、その視点がちょっと変わっただけ。

無論最初からこの周りの話を中心にした上で意識してモノづくりをすると、大抵コケる。手段と目的が入れ替わってしまうのと、アレな思惑を持つ人が介在してベースとなる作品自身がぐだぐだになるから。その辺りのバランスが難しい所ではあるだけに、旨く育った作品は末永く栄えてほしいものだね。

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このページは、不破雷蔵が2015年5月 4日 08:33に書いた記事です。

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