マクドナルドの現状は昔からの蓄積の結果が出ているだけ、という話

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先日の【マクドナルドがかなりキツいらしいとの話】で言及したように、マクドナルドの今の不調は今の体制が大本の原因では無く、前体制のつけが回ってきて、それに気が付いていないのが原因。長年の暴飲暴食で身体のあちこちにダメージが生じて内臓疾患なりまくりだけど、当人はそれを悪しきものと認識していないので、「なんであちこち身体にガタがきてるんだろう」と首を傾げているような状態。日々の数字化されないダメージが蓄積され、何かをきっかけにどっと表面化する、みたいな。


どこかの漫画のワンシーンで、世の中にあるものは今必要なものと、今後必要になるかもしれないものの二種類しかないというセリフがあったけれど。指摘にある「非合理な部分」ってのがまさにその「今後必要になるかもしれないもの」だったと考えると、すっと理解できるから不思議。見えない部分、数字化されていない部分であり、以前の記事で指摘した部分でもある。保険的考え、遊びの部分、とでも代替表現できるかな。


この後さらに大阪の現状が原田社長時代のマクドナルドに投影されているとの話があるのだけど、それは本旨から外れるのでカットするとして。指摘されていることは大よそ納得ができる次第。円高不況で日本から工場が海外に出ていって生じた国内不況も、結局構造的には近しいものがあるよなあ、と思うのは当方だけだろうか。


この辺りの指摘は結構興味深い。一つ一つ、コアとなる層が離れていく事案が次々に生じ、結果としてぺんぺん草も生えないような状態になりつつある。これは不特定多数から指摘されているのだけど、その場に店舗があるからって位でしかマクドナルドに行く理由が無くなっている。類似他社・他業種店舗があれば、そちらに行く。つまり店舗の存在自身以外に、「他では無くマクド」とする理由が無くなってしまっている。

数年前まで「マクドのコーヒーは旨い」という話もあったけど、今じゃそれも歴史的な語りに過ぎず、マクドでコーヒーを飲む理由も無くなってしまった。店舗展開状況じゃコンビニにかなわず、価格もそして恐らく味も......だからね。

と、なると。今のマクドナルドはかつての長所の亡骸だけが残った状態。そこから再生するために必要なのは、現状の正確な認識と、今後どの方向へ歩むのかという戦略の再構築。その際に、自らの長所と短所を明確化することと、周辺環境の現状と中長期的な未来予想も欠かさずに。まあぶっちゃけ、リセットして再スタートをはかるぐらいの意気込みでないと難しいかもしれない。

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このページは、不破雷蔵が2015年4月18日 09:01に書いた記事です。

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