他人の評価は大切だけれど自分の感性も大事に違いない

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ソーシャルメディア的な外食店の評価サイトが一世を風靡し、クーポン発券や各種情報と連動する形で、半ば投稿型ポータルサイトと化している状況では、ちょっとした規模以上のお店では大よそその店の料理の感想を、第三者的視点から確認する事が出来る......けれど、アマゾンや楽天のレビュー同様、書き手側の感性が多分に反映されるものとなるのに加え、サクラによる底上げ的なものがあったり、個人の感情は多分にネガティブな方向に拡大されるものだからマイナスイメージなものが多かったりする。さらに味わいやエンタメ系のものは、それぞれの個性や感性に左右されるところがある。

自分の感性、趣味趣向とマッチした人の評価なら、十分参考になるけれど(家庭用ゲームのクロスレビューで、自分の好き嫌いと似たような感性を持つ人のレビューに注目するのが良い例)、不特定多数のレビューに目を通していると、ついその内容に自分自身の感性もひっぱられ、その気にさせられてしまう。指摘の通り、専門家なる人が「ダメだ」と酷評したり、味の評判が悪いモノでも、実際に自分で試してみたら自分の感性にベストフィットだったなんてことも少なくない。まあ、当然逆、つまり絶大な高評価だったのでチェックしてみたら、大したことはなかったってのも多々あるけれど。

不特定多数、あるいは専門家の意見に迎合するのは簡単だし分かりやすいし安心感もある。大数の法則ってのもあるので、大よそ自分の感性に合致することも少なくない。ただ、その状況に安寧感を覚えてすべて身を任せてしまうと、自分が不特定多数の集合体のパーツ化し、自分自身というものの他人との境界線が曖昧になってしまう。メーテルの「あなたはネジになるのよ」の声が聴こえてきそう。

他人の意見は参考に、最終的な判断は自分自身で。ちょっと面倒かもしれないけど、中長期的に見ればそれが一番面白おかしい、そして自分らしい日々を過ごせるコツになるんじゃないかな。

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このページは、不破雷蔵が2015年4月15日 06:43に書いた記事です。

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