スマホのネイティブアプリは一度去られると引き戻しが超難しい。でもなんでそれをやるのか

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先日の【一度去ったゲームプレイヤーを「戻ってきてよ」と呼び寄せ定着させるための施策】の後日談的な話。考え直してみれば、そのゲームに対するルール把握はある程度成されていて、経験を持ってはいるものの、その多くはゲームから離れた時点で忠誠心・関心度はほぼゼロになっているはず。すでに別のゲームに関心が移っているだろうし。

そのような人達に向けて、何でそこまでしてまで「戻ってきて」的なことをする必要があるのか。思い返してみればやはりちょっと疑問ではあったのだけれど、こんなことが一因としてあるらしい。要は、ゼロから始める人が少なくなっているので、一度やめた人を何とか呼び戻してかさ上げしよう......ってあれだ、新人が入りにくくなっているので、退社した人を呼び戻すようなものだ。これって結局、新規立ち上げのアプリ数が増え過ぎて、選択をするプレイヤーが分散されてしまったってのが要因の一つとしてあるんだろうな。

そしてもう一つ。恐らくはこちらがメインの理由。携帯音楽プレイヤーの音源に係わる「お腹いっぱい現象」に近いのかな、というもの。ゲームアプリはウェブもネイティブも短期間消費コンテンツで無いので、一度プレイをし始めると他のアプリにはあまり興味関心は沸かなくなる。例えば一つのゲームに半年熱中した場合、その間は確実にゲームに注力する時間の多分をそのタイトルに費やすことになるので、他の新作が登場しても時間の配分の余裕がなくなるからパスをする。ゲームの内容にもよるけど、たまにアクセスして遊ぶって位のものでなく、結構熱中するタイプのものになると、1本、精々良くて2本が限界では無いかな。たとえ1プレイの時間は短くとも、管理などで継続的なチェックが必要な場合。

そういう状況になると、音楽プレイヤーの楽曲と同じで、新しいものが登場しても、見向きもされなくなる。よほどのものでない限り、「それがどうしても遊びたい」では無く、「時間を快適に過ごせるものであればよい」というツール的な使い方が求められているから。

まぁ新規登場アプリが増えすぎてる、需給バランスが壊れているってのもあるんだろうな。猫も杓子もゲームアプリではねえ。

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このページは、不破雷蔵が2015年4月12日 08:04に書いた記事です。

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