AIIB(アジアインフラ投資銀行)は生暖かい目で見守るのが日本にとっての最良の道

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先日から中国の対外施策の軍事的・領土拡大的な観点での強硬化が顕著になりつつある一方、東アジア経済共同体に意欲云々と発言をし始めたり、どうもきな臭さを覚えるところがあったと思っていたら、これに連なるのかなあ、という雰囲気を覚えさせたのが、このAIIB(アジアインフラ投資銀行)。要はADB(アジア開発銀行)で主導権を握れないどころか借受をしている立場の中国が、自分がリーダーシップを取って似たような銀行を創るよ、でもその内情は明らかに出来ないよ、的な話。いや、そういう方面に出資する余裕があるのなら、まずはADBからの借り受けを返却すべきでは、それってサラ金から金借りてパチンコにぶち込んでるようなもんだし......という感は否めない。

で、今件の概要に関しては、ADBの現状も合わせ、3つ目に挙げたMarket Hackの記事が極めてシンプルで良くわかる内容となっている。ぜひとも一度はチェックしてほしい。大体頭の中がすっきりできるから。

で、上のニュースのコメントでも言及しているけど、今件に関しては報道の一部が「バスに乗り遅れるな」的な論調をしているのが非常にきな臭い、というか胡散臭い。実情を、内容をちゃんと把握せずに勢いだけで云々しているあたりは、ちょいと前の集団的自衛権の雰囲気と非常に良く似ている。


やりとりの中で紹介した例え話で、大体は状況を把握できたはず。そもそも論として中国という国が共産主義という名前の準独裁体制下にある国家で、その体制だからこそあれだけの人口を単独国家で維持確保し、経済状況に関しても色々と押さえつける事が出来ているってのを忘れちゃならない。


個人的にはAIIB側は資金はもちろんだけれど、日米による信用面での担保を望んでいたのではないかな。結局銀行業は信用面が必要不可欠だからね。

今件は今後、日本国内においてはリトマス試験紙みたいなものとなると思う。具体的には先日の日経新聞の記事のように、AIIBへの日本の参加を頑なにプッシュしたり、否定的な態度に反発するような、奇妙な動きを見せるものは、何らかの「思惑」がある。実情を把握しないうえで勢いだけで参加を強弁するような節があれば、単に精査能力不足である、と。その観点で考えると、色々と楽しみではある。

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このページは、不破雷蔵が2015年4月 1日 07:49に書いた記事です。

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