「24時間戦えますか」とブラック企業の問題点

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「ブラック企業」という言葉がフリーハンドでオールマイティなカードとして用いられている感が強く、特に一部の侍業の方がその傾向が強くて、「過払い金の次はブラック企業で人稼ぎモードに突入かなあ」という気配を覚えながらも。実際にブラック判定されてもおかしくない企業がある一方で、特定サイドからの認定のみでそう判断されてしまうものも少なくない。

で、そのような曖昧な判定の中で色々と持ち上がっているのが、かつて流行した、リゲインのCMでもお馴染みの「24時間戦えますか」の話。これ、一番有名になったそのフレーズだけを見ると「休まずに働き続けるなんて、ブラックホール級じゃないか」的な感じもする......のだけど、説明にある通り(そして色々と問題があるので具体的な歌詞引用はできないけれど)、実はかなり打算的だったりする。

某宅配便で数年間猛烈にバイトして蓄財し起業するとか、建設業で現場で働くと家がぽーんと建つとか、仕事のハードさは昔も今も大きな変化はないのだろうけど(計量の指標が無い)、それ相応にリターンがあった。「24時間戦えますか」はシャカリキに働く人の姿を現しているけれど、それは今言われている社畜だのブラック企業だのとは軸が異なる、打算的な部分も多分にある。

つまり当時の「24時間戦えますか」は同時にそれだけのリターンが得られるので自発的な意味合いが多分にあったのに対し、今同じような話が出ると強制的な感が強く、しかも相応の見返りは得られない、隷属的な結果としての重労働イメージが強くなるので、反発的な意味合いからこのフレーズが使われている......と考えると、道理は通る。就業状況関連の話って、多分にこの「昔と今の環境の違い」の認識のずれが、色々な問題を引き起こしている感がある。経営層側の、傍から見ると首を傾げてしまうような提言の数々とか。「あんたらが想定しているような時代と同じようなリターンを、今の就業者に保証してます?」みたいな。


この辺りの指摘も、多分にそれを示唆している。デフレ的感覚の中で、それがルール化してしまっているので、それを当たり前のように思ってしまう筋が、企業の上層部に多分に集約するところが出てしまった。で、ようやく経済的な流れのかじ取りが変わりつつあることを受け、色々とこれまでの姿勢を貫こうとすると、あちこちでひずみが、ぼろが出始めてしまう。就労問題で色々と難儀している大手企業も、多分にこれが問題なのではないかな。

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このページは、不破雷蔵が2015年4月30日 07:49に書いた記事です。

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