部数がいっぱい落ちたのは読売か朝日か

| コメント(0)


先日主力全国紙の販売部数動向に係わる話で【産経のみプラス、朝日は4%強の下げ率...新聞の販売部数などをグラフ化してみる(2014年後半期・半期分版)】に絡んだ問い合わせなどが数件あり、何かあったのかなということで調べてみたらこんな記事が挙がっていたのですな、という話。ざっとまとめると、ポストの記事は前年同期比で、当方の記事は前半年期で計算しているので、違いが出てしまうというもの。

なんで一年前の同期と比べると、読売新聞の方が下げているんだろう......という疑問は【新聞の販売部数などの推移をグラフ化してみる(2014年後半期まで)(最新)】を読めば解消する。原因は不明だけれど読売新聞は2014年前半期から大きく部数を減らし始め、それが後期でも続いている。朝日新聞は2014年後期に例の「二つの吉田問題」という大不祥事をやらかしたことで部数を落としたけれど、前期は10万部位の減少で留めている。結局この違いが、前年同期比で算出した場合に、読売新聞の方がたくさん部数減となってしまうという結果を導いている。

ポストの記事では「朝日の不祥事にかこつけて読売が攻勢かけたけど失敗だったよね」という切り口のお話。でもその場合、朝日の不祥事で生じた減少分を直接見るためには、前年同期よりも前半期の方が分かりやすい。読売と朝日の前半期の事情が分かっているのなら、尚更。

まぁ、読売の対朝日攻勢が下策だったってのは否定しないけどさ。読者性向が丸きり違うのだから、朝日新聞の購読を止めた人が、読売新聞にそのままシフトするはずも無く。むしろ毎日とか地方紙にシフトするんじゃないかな。「新聞」という業界全体としてのプレミアムはすでにないのだからねえ。

関連記事             

コメントする

            
Powered by Movable Type 4.27-ja
Garbagenews.com

この記事について

このページは、不破雷蔵が2015年3月12日 06:20に書いた記事です。

ひとつ前の記事は「AOLニュースを久々に見て「なにこのまとめサイト」と思った瞬間」です。

次の記事は「福島に関する風評被害は続く...消費者庁のデータから」です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。

* * * * * * * * * * * * * *


2021年6月

    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30