「先生」の影響力、その実態はどうだろう

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機を得て......という表現が正しいか否かはともかく、震災から4年目を間近にひかえ、色々な方面で「オイタをした方々」への再評価などが繰り広げられている。そんな中でいわゆる「先生」と呼ばれる方々の多くは、その対象となる専門分野以外ではスットコドッコイな話をしてしまいがちで、それでもその専門分野の肩書を無敵カードのように使って・使われて、権威付けさられているという話。実際にはその専門分野ですらナニがアレだったのが、「オイタをした方々」において多分に生じた現象ではあるのだけれど。

そしてそれらの「専門家」をいいように利用したマスコミ云々ってのも指摘の通りで、それに対するレスの流れ(自らの見方に沿った解説者を用いる)というのも大よそその通りではあるのだけど、ツイッターの利用者が覚える「影響力」ってのはちょいと違う。

ツイッターの利用者が当事者も含めてそれの内部だけで生活しているのならともかく、多かれ少なかれそれ以外のメディアにも露出をしていることは否定できない。むしろツイッターはツールの一つと見た方が正解。一歩でも他のメディアに露出をした時点で、影響力は大きなものとなるし、無視は出来ない。列挙されている事例の中でも早川某ならばどれだけの寄付金を集め、それが作ったマップで多くの人が煽動され、さらに悪用されたか。ツイッターというものを何らかの閉じた集団と認識してしまうと、間違いを犯してしまう。あくまでも利用者の生活の一部でしかないのだから。


そしてこんな実態結果もある。要は従来型メディアと比べてネットは相互情報交換が出来ることに加え、取捨選択も可能だから、いわゆる信者ビジネス的なものがしやすくなる。その呼び水として、人の恐怖をくすぐるようなネタ、今件ならば震災絡みの話を餌としてぶら下げておけば、その餌がダミーだったとしても皆が飛び付いてしまう、と。しかもコストパフォーマンスが良く、他の媒体への展開機会も与えてくれる。武田某氏の解説本がエステーのカウンターに公式としてついた時、絶望した人がどれだけいたことか。


「お宅の電話使えなくなりますよ」ってのはよくある話で、似たようなものとしては携帯電話やインターネット回線の契約周りとかね。特に高齢者に向けた詐欺商法としては典型的。

これらの話の問題点は、概して責任を問われない点にある。つまり意図的な煽動、山師的行為をした上で、リスクが発生せずに稼げるというもの。例えるならノーリスク・ハイリターン。掛け金がほぼゼロでルーレットを回したい放題というところ。昨今話が出始めているのは、その例えならば「掛け金と延滞金の徴収」という感じではある。

「科学には賛否両論あってしかるべき。それを否定してはいけない」という話もある。それは正論。ただしそれは同じ土俵に上がった状態のものを指す。土俵外からホースで水をぶちまけて力士や観客を水浸しにするようなことをおきながら、「力士と同等の相撲を取っているのだから非難はするべきじゃない」というのは全くの筋違いでしかないのだよね。

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このページは、不破雷蔵が2015年3月 2日 06:35に書いた記事です。

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