犯罪件数の実情はどれだけ公的データで取得できるのかな

| コメント(0)


先日状況が急展開を迎えた、例の中学生や高校生に関する事案に絡み、未成年者の犯罪や規制強化に関する論議が色々と活性化している。その中に「未成年者の犯罪は増加し凶悪化している」云々という話も見受けられる。ただそれらは多分に感情論に頼ったもの、特定事象を元に多数の話を裏付けようとする雰囲気が強く、実態を呈していないのがもやもやする。

確かに現行の少年法は戦後間もなくの経済状態において、貧困な状況にあった未成年者における犯罪行為に関し、一定の配慮をするために用意されたところが大きい。未成年自身の未熟性によるところもあるんだけど。それを考えると各規制対象となる年齢を引き下げるという話には一定の理解はある(社会全体の経済状態を考慮した部分を除外して再検証しても良いとするもの)。

他方、「現状に合った形での変更」という観点なら、未成年者に対する法的な擁護が不必要というわけではない。経済は成長したけれど、人間は進化をしていない。生まれた時から成人と同様の分別を持ち合わせ、法的・倫理的な規範を熟知しているわけではないからね。

ところが今件のような事案が生じると、その辺りを無視した話とか、統計的にも凶悪化云々という話を持ち出す方がいる。で、そんな時のために、総務省統計局のデータベースe-statから、データを取得して精査はできないものかなあ、という話。

要は年齢階層別の犯罪件数(総犯罪件数と重犯罪それぞれ)、そして個々の年齢階層別の犯罪件数比率。その階層の人口が多ければ比率は同じでも人数は増える。絶対件数の増減は犯罪そのものの実情や抑止の上での精査には欠かせないけれど、同時にその年齢階層における発生比率を見ないとその層の問題点を突き止めることは難しい。件数が増えても比率で減っていれば、抑止効果があると判断はできるからね。

で、昨今の細かい部分までの報道や各種データをざっと見すると、むしろ規制強化をすべきなのは若年層では無く高齢層にあるのではないかなあ、という感はある。


この類の話は一度テンプレート化して作業行程を確立できれば、次回以降は構築・更新が随分と楽になる。その分、はじめの一歩が非常に大変。もしかしたら望みのデータが手に入らない、存在しないかもしれないし。

ただ興味深い話ではあるし、定期的に話題に登っていて首を傾げる話も少なくないことから、リソースに余裕が出てきた段階でどうにか手掛けたいな、とは思っている。

関連記事             

コメントする

            
Powered by Movable Type 4.27-ja
Garbagenews.com

この記事について

このページは、不破雷蔵が2015年3月 1日 07:31に書いた記事です。

ひとつ前の記事は「「職人工具」というガチャ玩具がかなりイケてるらしい」です。

次の記事は「ライトニング・ストレージに関する現在の方針、的なもの」です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。

* * * * * * * * * * * * * *


2021年6月

    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30