CD業界の内情と壁に耳ありジョージにメアリー

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2ちゃんねるなどでありがちな、単なるネタ的創り話のリスクも考えたけれど、ツイートの前後する流れや当事者の実情を合わせて考えるに、信ぴょう性は高いな、ということで。いわゆる体験的イベント、握手会的なものを展開すればCDは売れるという話をレコード会社の人が、不特定多数の人がいる場で大声で話していたという件。「おっさん」という表現があるので男性、しかもそれなりに歳がいっている人なのだろう。

そういえばそろそろ日本レコード協会発の年間業界動向のデータが出るころだなあ、そのデータではこれまでCDがガツンガツンと底を打ちまくりながらセールスを縮小していたし、先日は先日でCDショップの経営者が新作CDの販売を取りやめる件で業界内の動向を色々と語っていて「それが丸ごと事実ならあちゃーだな」と思いつつ。

今件はあくまでも一例でしかなく、業界の人すべてが同じようなドヤ顔的思想を持っているわけではないということをあらかじめ記した上で。

この本末転倒的な考えのもとに施策を講じていると、業界は必ずと言ってよい程衰退する。主軸が無くなるのだから迷走するしかないわけで。「今が上手くいってるからいいじゃん」では足元が見えていたとしても行く先が見えないことになる。

で、まあ、それは方法論のうちの一つであり、短期決戦を繰り返すことでどうにかするというのも手法の一つに違いない。ただし他人に話して良い類のものとも言い難い。業界内で、いや、ごく身内の間で自慢的に語るのならいざ知らず。

それを今件のような不特定多数が情報を取得出来得る場で、しかも大声で語るという行動そのものの方が問題。情報管理の上で失格と言わざるを得ない。逆に意図的に情報を流すための計略的な動きの可能性もあるけれど、今件のような情報を流したところで、誰も得をしないから、それは無さげ。

まぁ確かに昨今ではコンサートなどの実体験型イベントが盛況を博している。ネット系でバーチャルな経験が増えているからというのも一因ではあるし、中高齢層が積極的にその資金力と時間を用いてあちこちに足を運ぶようになったのも一因との話がある。その意味では握手会云々という考え方も間違いではない。ただそれと、CD、さらには楽曲そのものを軽視する発想を持ち、それを公言するのはいかがなものだろうか。

壁に耳あり障子に目あり。ましてや今は今件のように、あっという間に不特定多数に情報が伝達されうる時代。公的な場での情報の取扱いには十分気を付ける必要があるのではないかな。

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このページは、不破雷蔵が2015年3月 3日 08:10に書いた記事です。

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