東大発事案・あるレポートの約3/4がネット上からのコピペと発覚、不正判定で単位無効に

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本学部後期課程において、平成26年度冬学期の期末の課題として提出されたあるレポートの文章の約75%が、インターネット上に公開されている文章からの引き写しであることが判明しました。言うまでもなく、他人の文章の無断借用は剽窃であり、その行為が学問倫理上許されないことは明らかです。


教養学部では、前期課程・後期課程ともに「成績評価に関わる試験やレポート作成において、不正行為が認められた者(協力者も含む。)は、その学期に履修した全科目の単位を無効とする」という申し合わせをおこなっており、学生の皆さんへの配布文書にもその旨明記してあります。今回もこれに基づき、厳正な処置をとったことを周知いたします。


一見した時に「東大の教養学部で提出されたレポート全体の3/4がコピペとな!?」と大いにびっくりしてしまったのだけれど、よく読み直すと「あるレポート」ってことから、特定の一人のレポートだということで、一安心。全レポートの3/4がコピペとかどれだけ大規模な調査を行ったとか、某東大重大事件とかいう名前で後々まで語られないかとかいう心配をしてしまったけれど、それは杞憂に終わった次第。

しかしながら一方で、わざわざこのように公知する形で、個人の特定はしていないものの、コピペ......まぁ一応「引き写し」という表現は使っているけれど、直後に「無断借用は剽窃であり、その行為が学問倫理上許されない」とも説明しているので、よほどぷんぷくりーんモードだったことは分かる。加えて「約75%」と具体的な数字を持ち出している以上、何らかの形で内容を精査し、比較できる環境を有していることになる(手作業だと難しいだろうなあ、これ)。今件は一罰百戒って感じかな。ともあれ該当者は今年度一年間のすべての単位が吹き飛んだ形となる。

まぁ確かにコピペ文化は浸透しつつあるし、悪質系まとめサイトやネイバーまとめのように、コピペを推奨するような媒体と触れる機会が多ければ、「面白ければいいじゃん」から「楽が出来ればいいじゃん」に脳内で自然にシフトしてしまうのも理解できる。ただ、それが良いか否かというのはまた別の話。

自分が便利になった状況では、相手も便利になっている。学生がコピペが出来るということは、その内容を精査する学校側もコピペ周りのノウハウを知り、感知が可能となっていることを意味する。そこまで気が付く知恵があるのなら、試験やレポートでコピペを多用するという愚挙はしでかさないと思うのだけどね。

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このページは、不破雷蔵が2015年3月11日 06:49に書いた記事です。

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