「レイバンのサングラスファッション特価特典として、2499円! 今日限り」攻勢は続く

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文言的には幾分の違いを見せるのだけれど、例のリスト攻撃型によるツイッターのアカウント乗っ取り&広告誘導スパム問題の続報。ここ数日攻勢が激しさを増しているようで、IT系のニュースとしてもいくつか取り上げられている。結構知名度が高い人も被害を受けたようで、それがニュースとしての拡散要素にも加わったようだ。

で、その内情や対処方法は以前


この類の加害者側は原則として「どれだけ消費リソースを減らせるか」が要となる。100円分の利益を上げるのに1000円分のリソースを使っていたのでは意味が無い。デジタル社会におけるツールの悪用というとアレだけど、極力楽をして収益を得る、そしてロングテールを活用するってのが原則。

その発想でいくと、アカウントを乗っ取った上でわざと連携アプリを承認させて、それで自動ツイートをしている......かと思ったのだけれど、どうもそうではないっぽい。複数の被害実例で「連携アプリの類は確認できない」との報告を受けている。

連携アプリを使わずに、例の広告スパムツイートを行っている。画像付きで、異なる対象に、同じ文言を1分間に10件以上。手動では論理的に不可能。複数クライアント・端末で同時に手動でという可能性も考えたのだけれど、ツイート間隔が一定なことから、それも考えにくいし、意味が無いし、消費リソースが大きすぎる。そのような環境があるぐらいなら、別々のアカウントへの乗っ取りをそれぞれ行った方が効率は高くなる。

と、なると、公式のウェブクライアント(偽装が無ければ)上から、連携アプリを使わずに、宣伝スパムツイートを打つ方法を有していることになる。しかも高速で。これでは連携アプリの解除なんてのも意味は無い。使われていないのだから。

一方で乗っ取ったアカウントのパスを変えないのは、効率が悪いからなのだろう。ツイートする対象となるアカウントは次から次へと取得できる。一つのアカウントにこだわってリスクを底上げする必要はない。見方を変えれば、自分達の身元が絶対にばれないという自信の類があるんだろうな。

対処法としてはとにかく他サービスと同じIDとパスの組合せは使わない。万一乗っ取られたらすぐにパスワードを変える。連携アプリも再確認して怪しいものがあればすぐに削除。その上で


の指摘の通り、パソコン版クライアントからアクセスできる設定メニューを用いて、対策を講じるのも一つの手ではある。面倒くさいけれど。

誘導先のサイトから、犯人が誰かはある程度特定できると思うのだけどねえ......嫌がらせの類の可能性もあるけれど、それはそれで状況の把握確認には役に立つ。

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このページは、不破雷蔵が2015年3月 7日 07:34に書いた記事です。

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