「品薄商法」は確かに実在するんだろうけど、需給問題で一時販売休止の話が出るたびにそれを騒ぎ立てるのはなんでだろう

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先日本家サイトで掲載した、ハーゲンダッツの素敵お餅シリーズ「華もち『きなこ黒みつ』「みたらし胡桃(くるみ)」が発売開始後2日目にして需給問題から生産を一時休止して(「販売休止」とあるけれど、これは実質的にメーカーから小売店への販売休止という意味で、商品回収の意味では無い。この辺、ちゃんと説明をする必要があるんだろうけれどネ)、量産体制を整えるから暫く待ってね、という事態になった。今件について記事にして、さらに同様の補足をヤフーのニュースのコメントとして付したところ、本家記事への当方宛へのツッコミも含め、あちこちから「品薄商法うんぬん」という、否定的な意見を多数見受けることになった。

今件は特に多く目に留まったのだけれど、「生産が追い付かない、一時販売を休止して量産体制を整える」との話が入ると、一定数の「品切れ商法だろ」とドヤ顔しながらタイプしているのが想起できる反応を見るにつけ、色々と想いを巡らせる。確かにそのような戦略は存在するし、それなりに効果的ではあるだろけれど、最近ではその仕込みをしている事実が発覚した際のリスクを考えると、あまり割の合わない手法となりつつある。

むしろ最近の「生産が追い付かない」ってのは言葉通り、生産需給の調整、見通しが難しく、その見通しが良い意味で外れたからに他ならない。品質の良さが浸透する形で必然的に、あるいは偶然が重なった結果として、クチコミがグンと広がり、大いに需要が底上げされた結果によるもの。それにデジタルでは無く物理的商品である以上、販売予想をあまりにも大胆に行ってしまい、それが外れた時のリスクを考えれば、メーカーが慎重さを見せるのは当然の話。メーカーそのものを傾かせた、たまごっちが良い例だよ。今件の場合は特に、はじめての「餅製品」であることから、余計に慎重だったんだろうな。

評論家とかコメンテイターのような、言及そのものをお仕事としているのならいざ知らず、ドヤ顔で「品薄商法」「品切れ商法」と推測で対象を叩いて、何か得でもあるのかなあ、と悲しみを覚えながら反応を見たりする。自己満足なのだろうか。「俺様、真実を知ってる、カコイイ!」的なリアクションなのだろうか。


ホント、消費財の類はムーブメントをつかみにくくなっているという感はある。一方で「消費者もイナゴ化」ってのは言葉が悪いけれど、大よそ的を射ている。ネットの普及でそのイナゴ化......というかスタンピード現象(【スタンピード現象を再確認してみる】)が発生しやすくなっているのは否めない。

「品薄商法」と言われようが無かろうが、そして実態がどうであろうとも、商品そのものの生産がしばらく休止して流通しなくなるのは事実ではあるし、しばらく後に販売を再開するであろうことも事実。まぁ、自戒の意味も含め、あまり意味の無いことはしない方が無難では無いかな、ということで。

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このページは、不破雷蔵が2015年2月27日 06:22に書いた記事です。

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