空かない駐車場、金属疲労を起こす企業や業界

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先日本家サイトの記事【なぜ非正規社員として働くのか? その理由を尋ねてみた】からの抜粋。非正規社員の増加や若年層の雇用の場が確保されにくい状況に関して、駐車場スペースに例えた上での話。「折角出ていくと思ったのに、また入り直して。自分が入れないじゃないか」という地団駄踏むような状況を例えた言い回し。まさにこんな感じ。ところてんの先が詰まった感でもいいのだけど。


で、こんな状況が続くと当然金属疲労、新陳代謝の停滞が起きる。全体の領域そのものが広がれば、上の駐車場の例なら駐車場そのものが大きくなれば問題はないのだけれど。そうだな、ビデオレンタルで同じ人が何度も繰り返し貸し借りを続けてしまうって感じで、他の人が借りられずに、客数が減ってしまうみたいな。お店の売上は変わらないけれど、その客が店を遠のいたりしたら売り上げがどっさりと減ってしまったり、特定のコア層に向けた品揃えとなるので店のラインアップの上での柔軟性に欠けて臨機応変さがなくなってしまうとか。

新しく入ってくる要素が正しいものとは限らないけれど、古いものが悪いものとは限らないけれど。少なくとも古いままだと硬直化してしまう。古いものが意図的に、積極的に新しい要素にチャレンジしていかないと、必ずマイナススパイラル、縮小再生産に陥る。

昨今色々とトラブルが指摘されている業界、特に新しい価値観を生み出しているインターネットに絡み、問題を指摘されるようになった界隈は、多分にこの「金属疲労」「新陳代謝の停滞」が大きな要因になっている気がする。

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このページは、不破雷蔵が2015年2月23日 07:39に書いた記事です。

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