「子供に罵声を浴びせて泣かせる抗議運動家」沖縄基地の抗議行動とそれを伝える報道と、その中で語られた問題と

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さらに沖縄の平和運動について「『平和』と言うが、抗議運動家は棒で米国人の従業員を突いたり、私の9歳と6歳の息子に口汚い言葉を浴びせて泣かせたりしている」と指摘した。

沖縄県における新聞事情は非常に特殊で、いわゆる全国紙の普及率が極めて低く、地元紙が高い浸透率を示している。そしてその地元紙がいずれも結構内容的に偏っていて、はたから見ると引いてしまうものがある。まあ東京都でも東京新聞がそれに近いものがあるのだけれども。

で、この沖縄地元紙の報道が転送されてあちこちで話題に登っている海兵隊幹部の話ではあるけれど、むしろそこでぽろりと出てきた実態に注目が集まりつつある。元々言われてきたことではあったけど、このような形で公にされるのは珍しい。

指摘にもある通り、絶対反撃されないからとたかをくくっての攻撃は、非常にタチが悪いモノ。いわゆるサンドバック叩き、案山子たたきと言われるようなもので、先日もちょいと触れた、鉄道従業員に対する不条理なバッシングと本質的な部分は同じ。さらに元をたどれば「意識だけが高い人たち」と近しいものもあるかもしれない。

さらにいうのなら、子供に攻撃を仕掛けるのは悪行以外の何者でもない。子供自身には大きなトラウマとなり、関係者にとってはかけがえのない大切な対象を傷つけられたことで、本人に対するダメージよりも大きな痛手を負うことになるから。ヒーローものの漫画やアニメに登場する悪役が、脅しをかける時に本人にでは無く、友達や子供を本人の前で傷つけるのと性質は同じなんだよね。......そう例えれば、事の異常さが理解できると思う。「逆のことを自分がやられたら、どう思う?」。


警察官や自衛隊に対する一部「市民」な人達や、さらには一部教師による社会的弾圧、あるいは(反撃が出来ないという意味での)弱い者いじめの話は昔から語られてはいたけれど、情報伝達手段が乏しいこともあり、噂話のレベルでしかなかったのも否めない。広域に広まりうるメディアには何故か載らなかったからね。

ただ現在ではそのような情報伝達のハードルが思いっきり低くなったのも事実。ノイズも増えたけれど、これまで取得できなかった情報が距離や時間を超えて発信し、取得できるようになった。それらの情報は多数によって精査され、おかしなものは論理づけられて突っ込まれる。

先日の「1200人」の話ではないけれど、そういう時代になると困る人がもがいているんだろうなあと、沖縄周りのメディアの動きを見ても実感できたりする。

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このページは、不破雷蔵が2015年2月15日 08:41に書いた記事です。

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