ハムスターやざりがにを参考に子供のいじめを解決した方法

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全ての事例で通用するわけでは無く、多分に環境によって左右される部分はあると思うのだけど、スマートで理詰めな感が強い、いじめの解消法。いじめをする側はその中心人物が単独、あるいはごく少数の集団で、それに煽動される形で不特定多数がグループを成して、少数特定対象を攻撃することになる。攻撃そのものが目的であり、対象への攻撃が目的では無いことが多いので、ある対象がいじめられない状況になれば、ターゲットが次の対象に移るだけ。つまりは中心人物以外はすべていじめの対象となる可能性がある。だからこそ不特定多数の人たちは「いじめに加わっていないと、今度は自分がいじめられるかもしれない」という恐怖を抱き、賛同してしまう。

今件はそれを逆手に利用したもの。集団は有限人数なので、いじめられた対象を退避させる(今件の場合は「一緒に遊ぼう」と誘い、新しい別グループに加入させる)、新たないじめの対象を選択させるを繰り返していくうちに、退避させた人達で創られた新しいグループと、いじめの中心人物といじめられる対象から成る旧来グループとの間の人数バランスが逆転する。いじめられる側は少数派、孤立が恐怖の要素であり、他に仲間がいれば、むしろ自分らが多数派ならば、すでに怖くもなんともない。新しいグループにはいじめる・いじめられるといった上下間の力関係も無い。

さらにことが進めば、いじめの中心人物だけを残して、あとは皆が皆、いじめられた人たちで作られた新グループになるだろう。その上でいじめの中心人物を新グループに入れれば、そこでは元いじめの中心人物は新参者的な立場になり、再びいじめを行うことは難しくなる。

この構造をハムスターやざりがにの飼育の中で学んだという。恐るべき、小動物の飼育。そしてこの子の観察力。


発送当事者はリーダーシップをフルに発揮するカリスマ的存在というよりは、研究肌的な要素を多分に持つ人物のようだ。何にせよ、あらゆる物事には学ぶ要素があり、重要なのはその要素を適切に把握して活かせる柔軟性、発想力ということなのかな。

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このページは、不破雷蔵が2015年2月11日 08:31に書いた記事です。

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