子供における「男の子らしい」「女の子らしい」

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最近では性同一性障害に関する理解も進んできてはいるのだけれど、境界線は今なおあいまいで色々と考えさせられる話。当方自身や親族にはいなかったけど、確かに女装が好き......というか、女の子らしい服装を好む男の子はいた。ただ、「男の子らしさ、女の子らしさって何だろう」と考え直してみると、案外自分自身もステレオタイプのあれこれに縛られていることに気が付く。


生物学レベルでの統計値としては、出生数は男子が上でも、成人に達するまでにほぼ男女同数となり、その後は女性が同年齢層では人数が上になる。これは、元々女性の方が遺伝子ベースで長寿になるような仕組みになっているのに加え、成人に達するまでは男子の方がヤンチャをしやすく、結果として生命のリスクが高くなるというのがある。その意味では男子が行動的、女子がおしとやかってのはある程度仕方がない部分もあるけれど、それとガサツ・依存的ってのは別問題。

指摘の通り男の子らしい、女の子らしい云々とは別の、大人に至るにあたり学んでおかねばならない振る舞い方、礼儀ってのは山ほどある。それをまずは啓蒙していく、教え諭すのが第一義的では無いかな、と。大人でも出来ていない人は山ほどいるわけであるし。

そもそも論として世の中で伝えられている「男らしさ」「女らしさ」って、多分に社会風俗的なもので、価値観の流れと共に変化していくもの。無論社会体制の維持と安定には不可欠な、存在した方が良いものも多いのだけれど、絶対的なものでもないからね。

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このページは、不破雷蔵が2015年2月 9日 08:13に書いた記事です。

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