過度な注意に見えるけど...利用者が増えるとイレギュラーも増え、想定事例も増えてくる。セブンのコーヒースタンドの場合

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今やコンビニでは当たり前の存在になったスタンドコーヒー。各社とも随分と前から試験導入をしていたけれど、本格的かつ大規模に展開し、コーヒーバトルの火ぶたを切ったのはセブン-イレブンに他ならない。そしてそのセブンのスタンドは、デザイナーによるスタイリッシュなデザインが注目を集め、利用者が操作の際に迷う事案が多数発生し、各店舗で注意書きのシールをばちばちと貼りまくり、本部ルートで添付するシールを用意する必要が生じるなど、「デザインの敗北」的な話にまで論議が波及することになった。かっこいいけれど使いにくい、汎用性の高い機材には何が求められているのかを、改めて考えさせられる一例として、恐らく後世まで語られるに違いない。

で、そのセブン-イレブンのコーヒースタンドにおける、ツイート主のツッコミも理解できそうな事案。ホット・アイスやレギュラー・ラージなどの項目はともかく、押し間違えに関してくどいほどに繰り返し注意事項が書かれている。コラかなあ、とも思ったのだけどそのような形跡はないし、ネタを商業店舗でやるようには見えないので、リアルでの展開なのだろう。しかも恐らく、その店舗の客層・利用状況に合わせた店側の対処策。

考えられるのは利用客の客層が広範囲に広がり、ヤンチャな子供やシニア層も利用するようになって、それに伴い操作ミスが多発し、トラブルが起きたことに伴う対処法とのこと。スタンドの展開開始直後の姿(シールなし)を思い返すと、色々とBtoCにおける配慮の難しさが頭をぐるぐるとうずまいていく。見た目は美しくなくとも、実用優先、何かあっても「書いてありますよね」との無言のツッコミが出来るわけだ。見方を変えると、ワガママを言うお客が増えてきたのかな。


もちろんこちらはコラなんだけど、あまり冗談とも言い切れない。こんな情景も将来見受けられるようになる、のかもしれないなあ......

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このページは、不破雷蔵が2015年1月29日 07:43に書いた記事です。

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