電子書籍の進化は「ぺらぺらめくれる」にあるべき、という話

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電子書籍が紙媒体の書籍の進化の一形態であり、すべてが代替されうるわけではないものの、系統の一つとして確実に普及していくことから、その際に求められる仕様としての一意見。確かに今の電子書籍に欠けていて、しかも大いに求められるもの、現実化すれば飛躍的な普及が望める機能の一つは、この「紙媒体のように扱える」というもの。

今でも画面上をドラッグしたりさらにはフリック(左右に素早くスライドさせる)で、本物の紙の本のようにめくることが出来れば、浸透は大いに加速化するはず。今までの本と同じように読めるのだから。

今の電子書籍リーダーでもクリックしたりページを指定すると、ページの端がめくれるような演出とか、ばらっという紙をめくったようなサウンドが生じるものはある。でもあくまでもインターフェイスはインターネット上のコンテンツを操作するものと同じ。その機能もあった方が絶対に良いし便利ではあるのだけど、同時にこれまでの使い勝手と同じように使える仕組みも欲しい。

けれどその機能の実装には大量のメモリやら高速の処理能力が必要で、プログラムレベルでの実装に加え、端末の超高性能化が欠かせない。まぁ、見方を変えれば不可能では無く、技術革新と廉価化待ちといったところ。

もっともそれが果たされるような状況下で、どれだけ「紙媒体のようにめくれる電子書籍の需要があるのか」という、根本的な問題もあるけれど。デジタルネイティブ世代が増えてくる中で、紙媒体のようなページめくりの必要性をさほど感じない人が増加すると「技術的にもコスト的にも可能だけれど、需要が少ないのでサービス化しない」なんてことになるのがオチ、かもしれない......。

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このページは、不破雷蔵が2015年1月17日 08:01に書いた記事です。

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