「表現は無制限で許可されるべき」「何か文句言ったら絶対悪」って変な話

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R18系、あるいはそれに類する表現に関して、子供などが容易に目につく、手に取ることがないように、敷居分けすることをゾーニングと呼ぶ。そのゾーニングをはじめとして、表現方法が無法状態にならないように一定の制限を設けることについて、「表現の自由があるから無制限で許可されるべき」「制限を設けたら絶対に悪いこと、それを言い出した権力側は超悪い」的な話がある。でもそれって、本当の話なのかな、という事案。


子供に関する解釈はまさにその通りで、子供は「良し悪しを見抜く力を持っている」のではなく「経験や知識によるフィルターがまだ構築されていないので、ダイレクトに受け取ってしまう」だけの話。だから素直な感想が出やすく、それを良し悪しの判断に優れていると大人は誤認してしまう。見方を変えると、そのフィルターが無い状態でいきなりゾーニングの対象に接触させることで、大きなぶれが生じてしまうリスクもあるわけだ。色々な世の中の仕組みとか常識を知らない、考え方が構築されていない段階で、それらの倫理常識が必要な・前提となる挙動を学んでしまったら、どうなるのだろうか、という話。たばこや飲酒と同じ......と例えれば分かりやすいかな。

自由ってのは責任や義務を伴うもので、自由奔放と同じじゃない。その自由は責任を伴ったものなのか、さらにその責任と呈しているものは本当に責任たるものなのか、考える必要があるんだろうな。

例えばコンビニのR18系雑誌の棚も、普段は特殊光学装置みたいな感じで光のカバーがかかっていて本そのものが見えないようになっていて、18歳以上の確認ボタンを押すとその光が一定時間だけ消えて雑誌の表紙が見えるようになる......みたいな感じのものが出来るといいんだけどな。ちょっと未来的。物理的なカバーをかけるとめくるのが面倒になるし、外したのを元に戻す人もいないだろうから。

もっとも、そんな凝ったものを作るくらいなら、最初から情報端末で買わせた方が早いか(笑)。R18・普通の雑誌専用の購入端末を用意し、その店にある在庫が表示され、注文するとレジで受け取れるという形。露出展示効果はなくなるけどね。

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このページは、不破雷蔵が2015年1月 5日 07:45に書いた記事です。

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