求められる謝罪と、その内に潜むもの、そして先手を打つということ

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当方は幸いにも直接的にこの類の事案に対面したことはないのだけれど、第三者がまさにこのような状況にあるのを目撃したことは複数回経験があるので、これを読んだ時に「ああ、なるほどなぁ」という感を覚えたお話。あるいはドラマや小説、漫画などでも似たような状況はよくある。さらには多分にネタなんだろうけど、実体験談的なお話としては見聞きする機会は多い。

明らかにこれを意図している場合もあれば、意図はしていなくても結局これに行き着くしか方法が無いような形で、謝罪を求めてくる事案。しかも自分から語ると問題になるので、相手が選択するように誘導するというもの。選択肢は多数用意されているのだけど、選ぶたびに「それはダメ」と拒絶され、結局選べるものは一つしかない。手品におけるマジシャンズ・セレクトに似ている。そこで最初に「相手が誘導したい先」を否定してしまうことで、相手の行動をふさいでしまうというもの。この方法はカシコイ。

で......。今件は現金の請求ってことなんだけど、色々と応用が利きそうな気がする。論議の中で「さらなる議論が求められる、不足している、余地がある」といった、【「国民的議論が深められないまま●×している、この表現は流行る」「すでに流行ってます」「な、なんだってー!?」】で紹介したような事案における「他にも選択肢があるからと、暗に否定し、特定の選択肢に誘導するような言い回し」において、最初にその相手の思惑をビシリと指摘して、「(それを当方に誘導させて選ばせるつもりなのでしょうけれど)そのような要求なのですか?」とツッコミを入れればグゥのネもでなくなる。

とはいえ、大抵においてこのような事案って、新聞やテレビのように、言いっぱなし、一方向性のメディアにおいて行われるので、この手が使えないのも事実ではある。いや、だからこそ使っているのかな。

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このページは、不破雷蔵が2015年1月 3日 07:27に書いた記事です。

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