経済の立ち直りで「株をやってる人だけが恩恵を受けている」という批判があるけれど

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完全勝利の方程式があるのなら、誰もがそこに集中するから、結局儲けが無くなってしまう。これはどのような世界にでもいえることで、それは株式投資にしても同じ。経済の立ち直りの過程で株価が上昇する局面があると、必ず上がってくるのが「株をやってる人だけが恩恵を受けている」という批判。以前触れたけど、年金の運用をはじめ、消費性向の活性化や資金の循環の好転化など、様々な方面にプラスの影響を与えているのは事実なのではあるけれど。

で、そのようなやりとりの中で、株式投資をしているサイドから「ならばあなたも株式投資をしてみれば良い」との意見が成されることがある。これって「あんたもやれば? 儲かるんでしょ?」を意味するのではなく(その意味で解釈されると「そんな余裕はない」で返される。多分に「持つ人だけが余計に手に入る仕組みなんだ」という意味合いで)、指摘の通り「やれば必ず儲けられるというニュアンスで『株をやってる人だけが恩恵を受けている』って言うけれど、実際にはそんな生易しいものではないんだよ」という意味だったりする。つまり「金があれば楽して儲けられる、金がある人だけ余計に儲かるのが株価上昇だ」では無いよ、ということ。

それに......


との指摘の通り、「お金も時間も無いから株式投資が出来ない」と反論した場合、その中には株式投資そのものにはお金も時間もかかる、イージーなものではないということを、自ら認めていることになるんだよね。それこそ元手も必要なく、ローリスクでサクサク儲けられる、株式投資にそのようなイメージを持ち・持たせ、そんな人たちが濡れ手に粟的に儲けるのは許すまじ的なニュアンスでの言葉だったと思うのだけど......。

まぁぶっちゃけ、株式投資がそんなに楽なら、あれだけ喜劇のような悲劇的、投資失敗談がちまたにあふれるはずは無い。

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このページは、不破雷蔵が2014年12月10日 07:40に書いた記事です。

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