うわべだけを見て「クリエイティブ」を覚えるとこんな感じになる、バイラルメディアってのもその一例では

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先日勃発した「非実在小学四年生」問題が火元となって色々と注目を集めるようになった......という表現が適切か否かはちょいと首をかしげるのだけど、AO入試やら現代アートやらその他諸々も合わせ、「クリエイティブで斬新」に見える一方、それを構築するための下積みやら事前準備やら日頃の積み重ねを軽視するどころか忌み嫌うというパターンが結構見受けられる。たまたま時節的、タイミング的、運よくそれで乗り切ってしまうと、それを正しいもの、自分の確かな方程式として学習してしまい、今後もそれを押し通そうとする。

「銀と金」の表現ならば「これまで失敗した経験が無かった」に近いのかも。夏休みの宿題で自由工作は立派なものを作りあげて自慢したいけれど、作るのは面倒くさい、的な。で、結局盗用やらでその組みあわせででっち上げてしまったり、他人にやらせて自分の手柄に仕立てようとする(後者の場合は見方を変えると、やり方次第では「上手な人の使い方」にもなるのだけど)。


何ていうのかな、自分のノリで通せればそれで良い、言い方を変えれば「自分が良ければそれで良い。自分が良くないものはそれがたとえ必要なものであっても絶対にイヤ」みたいな。......以前から何度も指摘している、悪質なまとめサイトやバイラルメディアに共通してみられる「俺が良ければそれで良い」「自分が便利なんだからそれでいいじゃないか」的思考につながるのだよね。と思っていたら、


やはりそういう考えがあるという感は、当方だけのものでは無かったようだ。収穫直前の果実を「お腹がすいたから」と無責任に畑に忍び込んで盗み取り、仲間同士でその成果を自慢しあいながら食い散らかして逃げ去る、そんな雰囲気があるだよね。

「非実在小学四年生」が倫理的、社会的、法的に問題がある以外に、多くの人の反感を集めているのは、このあたりの心情、「世の中を舐めるな」的な雰囲気がそこかしこからかもされているからなのかもしれない。俗にいうチャラ夫がへらへらしながら頭を下げている、みたいな?

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このページは、不破雷蔵が2014年12月 3日 07:29に書いた記事です。

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