自分が良い状況にあると語るのをひかえる日本人の特性

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直前に「日本の景気は相変わらずよくないと言われているけど、自分の周辺では色々と景気の良い話が仕事経由で語られてくるよ」というものがあり、世間一般に第三者から語られる景気の良さと、仕事などにおけるある程度腹を割って話さざるを得ない、お財布の中身などを知り合った上でのやり取りとは、ちょいとばかり違うのかなあということを感じた上で、ああそういうばと思い起こしたお話。景気が悪くなってくると皆が皆「景気が悪いね」と言い合い、それがあいさつ代わりになる。それこそ「今日は良い天気ですね」のごとく「今日も景気は悪いですね」みたいな(いや、冗談交じりではあるけど、あまり否定はできないでしょ、これ?)。

よっぽど周囲環境が好景気となり、皆が皆ウハウハモードにならない限り、多くの人は景気について語らない、あるいは現状よりは下の表現を口に出すことが多いような気がする。


最後の部分は以前本家サイトでも【「今後3か月に景気はどうなる?」日本は世界で3番目の悲観的な国】【日本の若者が抱えるネガティブシンキング、各国比較で上位独走!?】【年金、景気、就職...どの国も等しく抱く不安、若年層の現在や将来への思い】などで調査データを呈した上で触れているけれど、日本人の民族性......というか特質として、その類の傾向が強いことが裏付けられているのだよね。それが良いか悪いかはまた別の判断だけど、対外的な情報によって左右される心境そのものが景気動向に影響を与えるとの観点では、必ずしもプラスには働かない。むしろマイナス。

さらにやっかみを受ける可能性も多々ある(多分に少数の、そのような性質を持つ人の煽動、報道の煽りによるところが大きいのだけどね。負のエネルギーは得てして大きなものとなるので、色々と利用しやすい)。例えば宝くじ。アメリカでは法令によって定められている部分もあるけれど、高額当選者が良く紹介される。けど日本じゃ滅多にないよね。以前行われていた高額納税者に関する発表も、バッシングを受けることから廃止されてしまった。気持ちの、心境の方向性の持たせよう次第ではあると思うのだけどね......。

ともあれ。

景気動向に関しては、現場の声ですらも、色々と考察の必要があるし、見方を変えればこの部分こそが、日本の景気抑揚のヒントになるのかもしれないなあ、と。

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このページは、不破雷蔵が2014年12月30日 08:15に書いた記事です。

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