ツイッターや掲示板で「完売しました」が相次いでいるけれど...即売会での話

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先日の両替の話や偽札話などにもある通り、毎年恒例のコミケの時期などになると、ツイッター上での自分がフォローしている人自身の、あるいはファンとなっているジャンルの有名な頒布元で、開場から間もなくして「完売しました」的なメッセージが相次ぎ表示される。あるいはずらりと行列が形成され、まるでお昼時の人気ラーメン屋的な状況が写真付きで伝えられると、「ああ、コミケの出展者って皆が皆、こんな感じでボンガボンガ売れまくってるんだろうな」的な印象を覚えることになる。コミケにあまり縁が無い人のイメージは特にこんな感じで、報道......主要4マスに限らず、ライト系のウェブメディアも多分に......「コミケの出展者は皆が皆、飛ぶように頒布されている」的に伝えている感はある。

ただ実際は指摘の通り、売れた人・ブースは売れた、完売したと語るけど、そうでなかったところは滅多に語られることが無いし、語ったところでそれが広まることはほとんど無い。むしろ時々売れ残った在庫によって部屋を埋め尽くした状況が半ば自虐、半ばネタとして掲載される位(これも滅多にない。本人にとっては笑い話にもならないから。だから先日の写真は当人が自ら展開した、極めてレアなケースだった次第)。

これってコミケの売買状況に限らず、色々な場面で言えること。テストの成績とか、景気動向とか。語られている部分だけをすくって判断すると、それ自身は現場の声に違いはないのだけれど、全体像をつかむ上では大いなるミスにつながりかねない。「はっ」とさせられる話ではある。


漫画家に限っても指摘の通りで、「なれなかった」的な失敗論、挫折論的なものは滅多に語られない。成功して漫画家として大成した方の、「かつては......」的な挫折論、紆余曲折論的なのは時々語られるけれどね。無論同じことをやって必ず成功する・失敗するってわけではないけれど、さ。

ともあれ。「完売しました」の裏には、どれほどの「在庫が残りました」的な話があるのか。ちょいと考えてみたりする。......ってまぁ需要が確実に望めるところでは、通販店や同人誌を販売するチェーン店に卸すって話もよく見聞きするけどね。

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このページは、不破雷蔵が2014年12月30日 06:45に書いた記事です。

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