銀行はバブル処理の際に債務超過と共に信用も捨てたのでは、との指摘

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先日の【銀行の貸し渋りと引きはがしと企業の存続判断】とも関連のある話で。銀行の「晴れの日に傘を貸し、雨の日に傘を取り戻す」的な挙動は随分と前からの話ではあるし、バブル崩壊時に各種基準が厳しくなって仕方が無かったとの意見もあるし、銀行の企業への判断基準も一概に傍若無人的なものではないとの話もあるけれど。バブル以降の「資金はあるのに世の中に回らない」「銀行が金を貯め込んでいる」「企業同士で金を融通しあった方が色々と都合が良い」的な話に関する言及......というかまとめ的なもの。

お金のやり取りは信用によるところが多分にある。銀行が金を貸さないのは企業への信用がないからではあるのだけど、逆もまたしかりで、銀行への信用が無いから企業も借りるのを躊躇してしまう。


もちろんオールorナッシングなはずもなく、ケースバイケースではあるのだけど、概して銀行と企業間におけるお金の貸し借りの現状は、この認識で間違ってはいない(バブル期を機会にって認識は個人的にはちょっと違うかなと思う。それこそ戦後しばらくの復興期から浸透してて、バブル期、そしてその崩壊期はその巨大化のトリガーでしかなかったような)。疑心暗鬼状態にあるというか、銀行が本業の「金貸し」の点を忘れてしまっているというか。で、これが企業の資金運用の及び腰感にもつながっている、と。法人税の軽減うんぬんってのもこの流れが遠因であることを考えれば、見方を変えるとこの「負の連鎖」をほどいて逆スパイラルに移行させることができれば、随分と面白い状態になる気がするのだけどね。

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このページは、不破雷蔵が2014年12月29日 08:17に書いた記事です。

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