「大きな嘘でも頻繁に繰り返せば信じる人が増えてくる」某首相経験者の場合

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朝日新聞社の「二つの吉田問題」のうち「吉田調書」の内容公開によって、当時の実情がある程度把握できるようになった、震災直後の当時首相だった菅直人氏の、原発事故に絡んだ数々の挙動。どうお世辞で取り繕っても、状況が非常事態だったということで配慮を講じても、「こりゃアカンやろ」的なものだったのに加え、事案の進行時点から今に至るまで、その実態を「自己賛美」で埋め尽くしている。虚言癖というか、妄想癖というか、自分の考えが事実であるかのように自身を錯誤させて、自己暗示をかけた上で行動しているようにしか思えない......ってああ、これ既視感があると思ったら、先日のSTAP細胞の該当女史と行動性向が似てるんだ。精神学的にはこのような行動様式ってなんていうんだっけかな。

まあ、それはともかくとして。住職の方々の専門誌に、その元首相の談話が載っていたという。お遍路繋がりというのもあるのだろう。で、その内容は上記の通りで、自己弁護と虚言に満ちあふれている。まあ、寄稿だから誰もそれを検証して校正することもないし、だからこそ寄稿のスタイルで記事を寄せたんだろうな。

で、この類のものは正直罪悪。寄稿ぐらいいいじゃないかと思う人もいるだろうけど、既存の媒体に掲載されること自身に意味があり、問題であり、それを狙っている節がある。虚言でも文章化して残すことを蓄積して、それを事実のように仕立てようとする試みに見えるんだよね。文書が紙媒体なりの第三者からの出版物として展開されれば、それを一次ソースとして虚言情報が広まる可能性はある。また、それ自身を信じてしまう人もいるだろう。

「十分に大きな嘘を頻繁に繰り返せば、人々は最後にはその嘘を信じるだろう」とはゲッベルスの言でもある。意識的に、あるいは無意識かもしれないけれど、それをやってる感じなんだよね。覚えてる? この人が首相の座を辞して初めてやったのは、海外新聞社へのインタビューにおける、今件と同じく事故当時の関係者への叱責と、反原発活動への誠意表明なんだよ。

まぁ、同日に、

今度は免震重要棟に入った。そこで交代勤務だと思うが、作業員の人が大勢いた。中には上半身裸というか、除染などの人だと思うのだが、大変だなと思った。その前で菅氏はなんと言ったかというと、「何で俺がここに来たと思っているのだ」と言った。これには呆(あき)れました。


一般の人の前で言ったので、イラ菅にしても今日はひどすぎると思った。秘書官なんかもみんなびっくりしたと思う。つまらないことで怒鳴ってみたり、終始ひどかった。大荒れだった。菅氏の態度については大変遺憾だと思う。特に民間人に「一体何のために俺がここに来たと思っているのだ」は本当に呆れた。

非常に遺憾なのは、(菅首相は)打ち消しにかかって「あの日以外はほとんど冷静だった」と朝日の記事で言わせたり。ということは、あの日は激高したということでしょう。



などという話がニュースとして掲載されたのは、何かの因果なのかな。

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このページは、不破雷蔵が2014年12月29日 07:12に書いた記事です。

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