「宝くじで億単位の当選をゲットしても仕事を続ける」人だけ仕事の素晴らしさについて語ってほしい、という論と「人の性」

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そもそも8億円という金額はどこから来たのだろう......という話はさておき。宝くじの類でがっつりと億単位のお金が手に入った場合、今やっている仕事を続けるか否かというのは、ネタ系の話としてはよく持ち上がる。1億じゃ足りないけれど3億位なら仕事を辞めてもいいなあ、とか5億位ないとダメだよなあ、とか、妙なところでリアルな算段をしてしまうあたりは、悲しい人の性。

で、それに絡んで「お金が山ほど手に入っても仕事を続けられるって人だけが、仕事の素晴らしさを語ってほしい」との話が。要は大金が入ったら仕事を辞めちゃうような人は、結局その仕事をすること自体に価値を見出しているのではなく、生活の糧、何かを果たすための手段を得るためになしているだけであり、素晴らしいからやっているのではないという発想。そうでなきゃ、それだけの大金を目にしたら、仕事など放り投げて配当金で面白愉快に暮らすよ、という。

まあ、理解できなくもない。ただ......


という指摘もある。これも多分に事実だと思う(実際そのような立場になったことが無いので分からないけれど)。「銀と金」でも50億円あったら金利で食っていくという話に「それは死人の考え方」「血の通った人間が金を持ったらそうは考えない」という話が出て、なるほど感を覚えさせられる。それほどまでに人は業が深いもの。金に走らない場合でも、今度は金で買えない、買い難い名誉欲など別の方面に金を費やすようになるので、結局さらなるお金を求めるようになる。

だから「大金を手に入れても仕事を続ける人だけが、仕事の素晴らしさに云々」ってのは、得てして振り分けの条件にはならないんじゃないかな。結局多くの人が、現在の仕事を継続するか否かは別として、仕事そのものを放り投げて楽隠居状態になることは無いと思うよ。

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このページは、不破雷蔵が2014年11月27日 07:10に書いた記事です。

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