「北朝鮮 宇宙飛行士が太陽に着陸と発表」はネタ、なんだけど......

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「2014年11月08日」北朝鮮 宇宙飛行士が太陽に着陸と発表 http://t.co/1lt490LRK1

— 不破雷蔵(懐中時計) (@Fuwarin) 2014, 11月 8
北朝鮮のマスコミは、同国の17歳の宇宙飛行士が、太陽への着陸を成功させただけではなく、地球に無傷で生還したと主張している。この極めてナンセンスな声明を発表したのは、朝鮮中央通信。北朝鮮のマスコミは、北朝鮮の17歳の宇宙飛行士が、太陽への着陸に成功したほか、地球に無傷で帰還したと主張している。Tweaktownが伝えた。

時折東スポのようなネタニュースを真面目に伝えることで、他のニュースの真偽性までがっつり下がってしまうことから、「まぜるな危険」状態で少々以上の不安を覚える状態の「ロシアの声」。今回伝えた「北朝鮮 宇宙飛行士が太陽に着陸と発表」も、「またロシアの声か」的なところがありつつも、「プロパガンダとお笑いのセンスにかけては超一流の北朝鮮だから、宇宙旅行そのものの話はフェイクにしても、本当に伝えたんだろうなあ」という雰囲気となり、あちこちのネタ系サイトやまとめサイトでは「報道は実際になされた」「その内容はガセ」的な形で伝播されていった。

ただこの話、半年前以上前に話題に登って、ジョーク記事であることが明らかにされてるんだよね。

tweaktown.comがまじめなニュースサイトということも、信じてしまう要因になっているのかもしれません。実はこのニュースの元は、waterfordwhispersnews.comというコメディサイトの記事でした。まとめサイトなどでも拡散していますが、ジョークですので真に受けないようご注意ください。

つまり、まじめそうに見えるサイトtweaktown.comの記事ではあるけど、一次ソースはwaterfordwhispersnews.comというフェイクネタのサイトだった次第。一方で、なぜそのネタが半年以上も経過した今になって、あらためて「ロシアの声」が取り上げることになったのかは不明。たまたま担当者の目に留まったのか、tweaktown.comから転送した別のサイトの記事を見て確認したのか......。いずれにせよ、半年ほど前に話題に登ったこのフェイクネタは、「ロシアの声」を介することで再び日本国内でも話題になり、まとめサイトやネタサイトの素材となり、PV稼ぎに貢献した次第。

一つ気になるのは、


むしろこの点かもしれない。北朝鮮の英雄譚創作技術はずば抜けているけれど、それに負けず劣らずで中韓といった日本の西側にある近隣諸国は皆、この類のネタ話をリアルに伝え、さらには国レベルで主張する動きが結構ある。ほとんどラノベ状態、何でもあり、みたいな。その感覚に慣れて判断がマヒするのは、あまり良い話ではないんだけどね......。

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このページは、不破雷蔵が2014年11月 9日 07:16に書いた記事です。

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