電車という密閉空間での食事は是か非か

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どのような電車なのかまでの描写はないのだけれど、恐らくは電車の進行方向に対面・あるいは背面する形となる座席の組合せによる中長距離用の車両では無く、左右に座席が配してある通勤用車両のものだと思われる。そのような環境の中での食事となると、ある程度の閉鎖された空間の中でのものとなり、しかも対象との仕切りがないので、香りがモロに伝わってくる。空腹時には色々な意味でたまらないのだろうし、何らかの理由で絶っていたり、あるいは逆に嫌いな食品の香りだったりすると不愉快極まりない。「孤独のグルメ」のジェット焼売の回が好例。

さらにいえば食事ってのは、日常生活における身近な、内部的な様式であることから、そのプライベートな空間を強制的に体感させることへの違和感、不快感も多分にあるのだろう。この辺りの心境は電車の中で化粧をしている情景があまり好かれないのと同じ。「プライベートを公共の場に持ち出すな」というところなんだろうな、心境的には。

食べた後のごみを投げ捨てたり、食べかすをぼろぼろ落とすのは問題外。香りも出来れば第三者に体感させない方が良い。「別にいいじゃん」ってのなら、例えばシュールストレミングの缶詰を電車内で開けたらどうなるのかを考えれば分かるはず。極端な例えだけどね。

ファストフードの類は最近特に「持ち歩き」「食べ歩き」を推奨するものが増えてきた。機動力の高さ、お手軽さをアピールするもので、それは良い発想に違いない。また、周囲への気遣いは必要だけれど、食べ歩きそのものが悪いわけではない。ただ、公共の場においては空気を読む、周囲の人の心境を想いはかるのも必要じゃないかな。

「時間が無いから仕方ない」ってのは一理あるけど、個人の仕方がないでそれが許容されるのなら、車内で食べているものを周囲の人たちに突然袋に密閉させられて、「香りがうざいので仕方がない」と説明されても反論が出来なくなってしまうからね。

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このページは、不破雷蔵が2014年11月 6日 07:27に書いた記事です。

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