ていねいに読めてしまう「中国船さんご密漁」、ぎなた読みっていうんだ

| コメント(0)

中国船さんご密漁 地元の漁業に被害も http://t.co/ewS6X1pJmF #nhk_news

— NHKニュース (@nhk_news) 2014, 10月 25
ぎなた読み(ぎなたよみ)は、「弁慶が、なぎなたを持って」と読むべきところを「弁慶がな、ぎなたを持って」と読むように句切りを誤って読むこと。弁慶読みとも。

ぱっと見した時に「なんでこんなていねいに」という認識をして、その一瞬後「サンゴってカタかな表記すればいいじゃん......」と色々と謎の陰謀説的な思惑を覚えてしまったお話。言葉の文字区切りの部分を間違えて、異なる意味として読んでしまう状況・読み方を「ぎなた読み」というそうで。「思い込んだら」と「重いこんだら」も似たようなものなのかな(これは句切りでは無いので厳密には違うのだろうけど)。

ニュースとして映像で伝える際にはともかく、テキスト化して文面にした際に、「ああ、これは誤読されうるな」ってのはすぐに認識できるし、ならば「中国船のさんご密漁」なり「さんご密漁の中国船」とするなり、「サンゴ」と表記を改めるなりすればいいわけで。誤読に気が付かないとするのなら、そこまでスキルが落ちていると嘆くしかない。意図的? 釣り?? 仮にそうだとしても、いずれの場合もアウト。

で、似たような話として、ベクトルはまったく別のことになるけれど、


というのがあって噴いた。これ、やはりぎなた読みで、「横から失礼します」を「横・からし・つれいします」と誤読した上で、「横」「からし」をそれぞれ対義語的な言葉に置き換え「縦」「わさび」としたというもの。......え。「からし」の対義語は「わさび」じゃなくて「シロップ」とか「さとう」じゃないの? だから「縦さとうつれいします」の方が、という訳の分からない話に展開したりもする。

ともあれ。【文字起こしで視覚化される「映像ニュースの醜悪さ」】でも言及しているけれど、文字に置換された映像内の文言ってのは、映像そのもので語られる内容とは似て非なるとらえ方をされるってのは十分配慮してほしいし、目を通した時点で頭に疑問符を浮かべるものがあれば、臨機応変に、よりよいものに直してほしいものではある。

関連記事             

コメントする

            
Powered by Movable Type 4.27-ja
Garbagenews.com

この記事について

このページは、不破雷蔵が2014年11月 5日 07:51に書いた記事です。

ひとつ前の記事は「「ノーベル賞受賞を機に関係改善を図りたい」とする青色LEDの中村教授に対する日亜化学の大人な対応」です。

次の記事は「不二製油の株主優待(2014年分)」です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。

* * * * * * * * * * * * * *


2021年6月

    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30