小学館は非科学を推奨するあおり出版社と化したらしい...ビッグコミックで「医者を見たら死神と思え」連載開始

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写真内容については実物でフェイクの類では無い事を確認済み。さすがにこれのみで購入するほどの酔狂さは持ち合わせていない。先日の「美味しんぼ」の件でも結局責任問題はうやむやになって「時間が経てばばっくれることができる」的なものを決め込んだと思ったら、どうやらこれ系の似非科学的なものに味をしめたようで、指摘にある通りスペリオール、ビッグコミックで相次いで、医学や科学をないがしろにするドキュメンタリー的な、ノンフィクションライクのフィクション漫画が掲載されることになった。


早ければ週末から更新データによる記事執筆が出来るはずなんだけど、くだんの印刷証明部数の値でも30万部を超える部数を展開している商業誌で、この類のものを堂々と掲載するとはね。

「美味しんぼの」という形容詞をつける必要が生じるようになった小学館。「医者を見たら死神と思え」というショッキングなコピーで始まるビッグコミックの新連載。監修が近藤誠氏。これだけで役満状態。絵を描くのは「築地魚河岸三代目」で名を上げたはしもと先生。下手するとこれで逆の名を上げることになるのかもなあ、と思うと、あの三代目の笑顔が浮かんできて、余計に悲しくなる。

小学館も業績的に大変なのは分かるけど、ショック商法、ドーピング商法は短期的には売り上げを伸ばせるけれど中長期的には売上だけでなく、もっと大切なものも損なってしまうことに、気が付いているんだろうか。いや、気が付いていないか、あるいは気が付いていても「自分が担当する場面でだけ伸ばせればいいや、中長期的な影響が生じても、その頃には自分は担当から外れて出世している」という考え方なのかも。......あるいは、損失補てんのために会社の金に手を出して後に引けなくなった、営業担当的な発想なのかもしれないな。

児童書を連ねる小学館で、この類の炎上商法をビジネスとして展開する時点で、色々と終わっているということを、経営陣、上層部が判断できない時点でアウトなんだよね。もっともこれは、「美味しんぼ」において散々指摘されていた点であることを考えれば、予定調和の領域内ではあるのだけど。

ちなみにこのビックコミック、先日ちょいと触れた、原発やら集団的自衛権周りで誤認させるような作品「隊務スリップ」も連載中なんだよね。あの雑誌、そういう方向性に舵とりしてしまったのだろうな。


指摘の通り権威の悪用という観点でも罪深い。連載開始で内容を確認後、医療関係団体などは堂々と抗議声明などを出すべきだと思うな。影響力を考えれば、無視するのは害毒でしかない。

「莫迦野郎。どうしようもない大莫迦野郎。畜生。あいつ、電波を守っている。電波を煽れば、信用は半減してしまいかねないことを知りつつ、連載を始めている」。

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このページは、不破雷蔵が2014年10月29日 06:37に書いた記事です。

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