周囲の他者との協調の重要視・相互協調性の高さはアジア特有の文化形態であるという話

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当方の通院する病院でも時々ポスターを見かける関節リウマチについて、医学的進歩がありそうだないうニュースがあって、ちょいと詳しく見てみたいなと思って京都大再生医科学研究所を確認したところ、それ自身のニュースはまだ無かったものの、前日別件で興味深い話が載っていたので覚え書きも兼ねて。以前【日本の若者が抱えるネガティブシンキング、各国比較で上位独走!?】などで解説した、内閣府の「我が国と諸外国の若者の意識に関する調査」で確認が取れた、日本人特有の行動様式、意識傾向の裏付けが取れたなあ、という話。

日本人の若年層は特に諸外国と比べて「自分一人」ではなく「集団の中の一員」としてはじめて自分の価値を見出すことが多いというもの。先の糖尿病患者の話の中でも、

協調性を重視する程度や周囲からの心のサポートの効果には個人差も大きく存在しますが、日本などアジアの国では周囲の他者との調和を重んじる相互協調性の高い文化や社会が形成されています。


文化・社会心理学の研究成果から、人の行動の動機に個人の意思や能力の影響が大きい北米と異なり、アジアでは周囲との関係による影響が大きいことが明らかになってきました。



などという言及があり、この傾向に配慮をすることで、糖尿病患者に対してより効果的な対策が取れるのではないか、という話が語られている。やはり今件は当方の思い過ごし、データ精査や読み方の間違いでは無かったのね、と(ただ先の記事では同じアジア地域として韓国も挙げられてるんだけど、日本との連動性は薄かったんだよな)。

他方、協調性の強さから若年層が受けるマイナス思考については、こんな意見もある。これもごもっとも。


この辺りの話は本日別途挙げている、「中堅層以降の経営陣やマーケターは、自分が若年層であった時の経験則にとらわれ過ぎている、呪縛を受けている」という話のまったく逆ベクトルの感があり、興味深い。つまり自分の都合の良いところは「自分と同じに違いない」と判断し、都合の悪いところは「忘れた、知ったこっちゃない」という判断を下していることに......なるのかな。だとしたら酷い話ではある。ケースバイケースという表現もできるのだろうけどね。

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このページは、不破雷蔵が2014年10月17日 06:47に書いた記事です。

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