格闘ゲームがすたれていった理由とは?

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「廃れていった」という表記が正しいか否かは別として。なにしろ今でも少なからず新作の格闘ゲームは登場しているし、「無双」シリーズのようにジャンル化的なものにまで発展しているものもある。そして多種多様なメーカーから似たようなタイトルが山ほど出て、どこもかしこもそのジャンルの話ばかりするのを流行、そしてその逆を廃りと表現し、廃り側を悪しきものと表現して良いのか否かはまた別個の話。ともあれ「ストリートファイター2」の空前絶後的なヒットが生み出した格闘ゲームブームは、色々な意味でゲーム業界を動かし、教訓を与えてくれた。その当時と比べれば、確かに寂しい状態には違いない。

で、「格闘ゲーム」の勢力が大人しくなった理由はいくつか挙げられているけど、その一つとして有力視されているのが、この「上手い人の選民意識」。特にアーケードゲームの場で、上手い人が筐体を占拠したり、新たにそのゲームで遊ぼうとする人を避けさせるような行為がしばしば見られ、結局新人さんが寄り付かなくなり、新陳代謝が起きずに劣化してしまったという話。それと同じような状況がFPS(ファーストパーソン・シューティングゲーム。一人称の視点から画面を通して周囲を見るタイプの、ガンシューティング的なゲーム)でも起きているという。

ただこれって、得てして趣味系、エンタメ系の業界ではどこにでも起きうる話。そのゲームに長けているか、上手いか否かという軸で、その業界・界隈では判断が行われるので、ゲームの上手さが軍隊における階級みたいなものと誤認してしまう。本当に上手く、そしてプロな人は(キャラ作りでならともかく)謙虚な姿勢で後陣を固めて、業界全体をさらに大きくしていくために初心者にも広く門戸を開く必要があるにも関わらず、ドヤ顔を決め込んでしまう。

まぁ、格闘ゲームやFPSに関しては......


という話もある。技術の進歩で見た目や追加機能は増えたけど、テンプレートの部分は何も変わらない。初心者に対してはそれでいいかもしれないけど、中級者以上は飽きが来る。さらに初心者も昔の初心者では無く、すでに現代の技術を知り、色々なものに触れた上での初心者であり、昔の初心者向けのものでは魅力を覚えないのは必然の話。

色々と切磋琢磨して新しい息吹を吹き込む必要があるのだけど、そこまでの余裕が無くなってきているんだろうなあ。

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このページは、不破雷蔵が2014年9月28日 07:54に書いた記事です。

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