吉野家の「吉呑み」って実はかなり良さげな話、かも

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先の牛丼御三家の業績記事【吉野屋が5か月ぶりのプラスに回復、松屋はプレミアム牛めしで客単価大幅アップ...牛丼御三家売上:2014年08月分(最新)】でもちらりと触れているのだけど、吉野家が実証実験的に小規模展開をしている、吉野家の二階に飲み屋を併設する「吉呑み」が堅調らしい。というか悪い話をあまり聞かない。この類のって、結構良し悪しな話が入ってきて、その上でマズイ部分が多ければさよーならーとなって、そこそこイケるのなら改善した上でさらに規模を拡大って感じになるのだけど。

各種のレポートを見ると、どうも牛丼系で創作できる惣菜の類が、お酒のおつまみとしては結構相性が良いらしい。メニューの多くも牛丼の具材をベースに応用を利かせているようなので、牛丼の味に慣れている人には「馴染みの味」ということになるんだろうな。量産できるからコストも抑えられる。無論、牛丼店で出しているメニューそのものも一部は流用しているようなので、その点でもメリットがある。また、お客の来店時間の点でも、普通の吉野家では空き気味な時間帯に客を集めることができるのもポイント。

「牛丼のがベースになるから揚げ物は弱いのでは?」と思ってたら、メンチやフライドポテトやイカのから揚げなど、一通りのものは揃ってる。もちろん気の利いたものまでには手が届かず、あくまでも定番中の定番。だがそのシンプルさがかえって受けてるみたい。価格もお手頃だし。

素材、料理の流用という観点では、牛丼と並んでコンビニなんかも強いかもしれないな......ということで、


なんてのを想ったりもする。本当は牛丼チェーンとコンビニと飲み屋を一体化すれば最強かな、という感じ。ただそれらを包括する企業って、まだなかったよな。提携すれば可能か。


という懸念もある。店員までのやり取り・共用がなされるとこの可能性は高くなるけど、それはアウトということで。あくまでも商品・食材の流用ということ。色々考えなきゃならないことは多いけど、牛丼チェーン店、居酒屋、コンビニ、さらにはファミレス。これらは結構共通点が多いのだから、色々融合させると面白い事になるんだろう。今回の「吉呑み」的な発想はどんどん手掛けてほしいものだ。

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このページは、不破雷蔵が2014年9月17日 08:26に書いた記事です。

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