「プロメテウスの罠」と「吉田調書」公開への動きのタイミング

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一連の朝日新聞による「吉田調書」の失態に関しては、先行する形で展開されていた原発事故関連の報道や書籍による展開「プロメテウスの罠」とも浅からぬ関係があることが指摘されている。この辺りの話は上記のリンク先記事やで詳しく絡められているのでお目を通していただくとして(厳密な精査はこの記事のようなあちこちからの流れを受けて行われるのだろうな。他新聞社やいわゆるジャーナリストな方々の手によって)。

今件に絡んでちょっと興味深い話が指摘されたので調べてみたら......という話を覚え書き的に。

この寺田学氏という人物だが


とあるように子守役という表現が適切か否かはさておき、非常に近しい関係にあったことに違いはない。で、同氏のFacebookの書き込みを確認したところ、指摘されている通りの内容だった。いわく

「原発事故の真相の一部が、ここにあると思う」「皆さんも是非お読みください。忘れかけているものを呼び戻す為に」「これを特集している木村記者は、同紙「プロメテウスの罠」で「官邸の100時間」を担当された方で、丹念に丁寧に事実を積み重ね、官邸はおろか東電内部にまで深く浸透し情報を収集し、それを実名で公表するという、ジャーナリストと呼ぶに相応しい方です。おそらく、日本で事故当時のことに最も詳しいジャーナリストの1人だと思います」

と絶賛の一言。「プロメテウスの罠」と「吉田調書」、そして"引用先記事の指摘にある"菅直人元総理の関係については、今後の関係各位の精査による新たな情報発掘に期待したい......というところ。思った以上に三流フィクション的な状況となるかもしれない。

寺田氏のFacebookページではさらに興味深い話も。いわく、7月18日時点で「政府の原子力規制組織等改革推進室から本人限定郵便が届く。中身は、「あなたの議事録、開示しますか?」というもの。その議事録とは、福島第一原発事故に関する政府事故調査委員会の聴取議事録。」とあり、「吉田調書」に限らず調書全体について産経なども入手する以前、つまり朝日新聞の独占入手がなされた後、間もなくに、聴取議事録公開の手続きが始まっていたことが分かる。

【「吉田調書」の公開理由は「発言が独り歩きする」の懸念が顕著化した結果】とは、「(産経や読売なども入手して錯綜し)情報が正しく伝えられないから」としたものでは無く(一部はそれが原因だろうけど)、多分に「朝日新聞の記事展開」が問題視されていたことが推測される。それが内容と多分に異なる記事であれば、ねえ......。

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この記事について

このページは、不破雷蔵が2014年9月14日 07:58に書いた記事です。

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