乳児マッサージ死亡事件に関する青木先生のお話

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大阪市淀川区で6月、子育て支援をするNPO法人(新潟県上越市)の代表を務める女性(56)からマッサージなどの施術を受けた生後4カ月の男児=神戸市=の体調が急変し、数日後に死亡していたことが6日、捜査関係者への取材で分かった。


捜査関係者によると、昨年には新潟県で女性の施術を受けた幼児も死亡しており、大阪府警は女性らから任意で事情を聴き、施術と死亡の因果関係を捜査している。女性はマッサージなどの国家資格を持っていなかった。



今件に関しては動画ニュースなどもちらほら見聞きしているけど、正視できないような動かし方をしていたので、ちょいとこれはアレだなあ、と思っていた。けど、そちら方面ではあまり詳しい知識もないし、どうしようかと考えいたところ、資格をお持ちの青木先生がざっくりと解説などをしてくれたので、まとめて覚え書きも兼ねて。


民間療法云々というレベルですらなく、独自に考えたのか本か何かで聞きかじったものを実践して、まあ特にトラブルが起きることも無くお金をゲットできたので学習してしまった......という感が強いかな。あるいは指摘にもある通り、弱者ビジネスっていう雰囲気が強い。

こういう「輩」(とすら呼ぶのももったいない)人達が横行すると、本当に有益なものとして将来科学的に実証も出来そうな民間療法の類やら伝承されてきた手法もまとめて妙なイメージがついてしまうので、あらゆる方面で迷惑極まりないことに違いはない。確かにマッサージの類はあまり投資も要らず、自分の腕で稼げるビジネスという印象もあるけど、その分技術の良し悪しがそのままストレートに出るんだよねえ。

それとこちらも指摘されているけど、権威付けをするために自らの名前で出版した書籍が悪用されているってのも問題。新ビジネスの類ではよくあるパターンだけど、不法行為的なものに悪用されたとなれば、出版社側の責任も生じかねない。どうするんだろうね、これ(自費出版系だったとしても、出版した側に責は一切ないってのは通用しないよねえ、同人誌じゃあるまいし)。

......で、これも何度か繰り返し語っていると思うのだけど、このような暗黙の了解というか、善意前提で成文化されていない領域で、その状況を悪用して暴れる筋が出てくると、どうしても成文化の上でガッツリとした取り締まりをしなきゃならなくなる。結局一部の人の所業で、皆が窮屈な思いをする羽目になるってのは、どの界隈でも変わらない、悲しい現実なんだよなあ、ということも想ったりする。

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この記事について

このページは、不破雷蔵が2014年9月10日 08:15に書いた記事です。

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