宇都宮駅前広場の巨大な一つ目の謎看板、その正体は

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当方はまだ宇都宮駅に降りたことはないので実体験はないのだけど、実際にこんな看板が平然と街中、しかも駅前広場にあって、その由来を知らなければフリーなんちゃらとか「20世紀少年」をイメージしちゃってちょいとガクブルモードになることは必至。少なくとも去年の時点ではすでに配置されていたことが確認されている。

手の凝ったフェイクかも、ということでGoogleストリートビューで確認したけど、ちゃんとある。


宇都宮というと餃子が有名。ということはこの目の形は餃子をイメージしており、餃子信仰のシンボルだったんだよ!!! (アスキーアート略)という冗談はさておき。これ、フリーなんちゃらでも「20世紀少年」でも、そして餃子でもなく、宇都宮美術館による看板とのこと。

あの「目」はフランツ・フォン・シュトゥックという芸術家が1911年に第一回国際衛生博覧会のために製作したポスターに使ったモチーフです。当時のドイツはポスター芸術最初の黄金期と言われ、「画・背景・文字」の三つを要素とする「即物的ポスター(Sachplakat)」が提唱されており、この作品もその中の代表的なものの一つです。現在は宇都宮美術館に収蔵されていることから、あの看板に使用されているものと思われます。


というわけで、宇都宮美術館に収録されている有名な作品をモチーフにした看板というのが正解。まぁ看板ってのは目立たせる、注目を集めるのが主目的で、しかも対象と関連性のある造形でもあるわけだし、間違っちゃあいない。むしろ定期的に注目を集めることは必至。とはいえ、やっぱりびっくりするよねえ、これ。

......内部にLEDとか装備して、夜になると目の部分が光るとかいうギミックつけたら、もっと受けるだろうな(待て)。

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このページは、不破雷蔵が2014年9月 9日 06:28に書いた記事です。

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