朝日新聞の池上氏の記事に関する「おわび」がお詫びもしてなければ説明もなされていない件について

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【池上彰さんの連載について おわびし、説明します】


この1月あまりの間に「吉田証言」「吉田調書」「就業者特許報酬」など次から次へと記事や報道姿勢の問題が露呈してくる、問題の宝石箱状態(だったのが暴露された的な)朝日新聞。これに絡み先日連載を掲載していた池上彰氏の記事を一度差し止める姿勢を見せ、それが池上氏に暴露され、どたばたの末に再び掲載を決定し、載せると共にお詫びの文面を公開するという状況となった。その文面についても、色々と物議がかもされている。「おわびし、説明します」とあるけれど、お詫びになっていないし、説明もされてないとのこと......って読んだら確かにその通りで、まるで夏休み中遊びまわって宿題をせずに休みが終わり、その言い訳をしている小学生のような感がある。


深い事を考えずに寝ぼけ眼モードで読むと、ああ、誤っているのか、経緯を説明しているのか、という雰囲気になるけど、実のところ、何も語っていないのと同じなのよね。結局これ、「吉田証言」による取り消しをした後の、朝日新聞社の一連の対応と何ら変わらずで、「自分達は何も悪い事はしていない」「世間一般にいわれる『謝る』行為をすることはまかりならぬ」的な雰囲気が多分にあるのよ。この文章を国語の先生に見せたら、大きくバッテンを受けるに違いない。「ちゃんとごめんなさいも出来ないの?」みたいな。

どうも内容的にはともかく、体質的な意味で連動性がある一連のあれこれについて、朝日新聞側は全体として、騒ぎが鎮静化するまでひたすら閉じこもって内部的には「自分達は悪くない、むしろ被害者でかわいそうな立場だ」的な、被害者的姿勢を見せている雰囲気があるのよね。まるで前世紀末に日本で大騒動を起こした某新興宗教団体が、事件が露呈する前に示したような、あの「私はやってない、潔白だ」的な、あの姿勢。あれがフラッシュバックしてくるのよね。

まぁ、元々質的にはこんなレベルのもので、それがこれまでは過去の偉人たちの業績に守られてきて、何とか露呈せずに済んでいた。それが劣化して、ついに見えてくるようになった、というのが実体なのかもしれないね。

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このページは、不破雷蔵が2014年9月 7日 07:40に書いた記事です。

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