「紳士袋」とは?...コミケなどの「絵柄がアレな袋」問題の解決法の一つとして

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先日から【コミケで配布される紙袋に関する所感と危機感と楽観論と】などで取り上げている、コミケなどの同人誌即売会における問題点の一つ、利用者が会場から出て帰途につく際に、個人頒布、あるいは企業頒布による大型かつ絵柄が「世間一般に露出するには少々疑問符を呈さざるを得ない」タイプの袋が用いられてしまう件。袋にもそれなりのチェックを入れ、かつ「外部に露呈される」ことを前提としたガイドラインを設けるべきだとか、無地で統一させてそれ以外はアウトにすべきだとか、いやいや表現の自由が云々、当事者の自主規制に任せるべきだとか、では現状の問題点解決には何の役にも立たないとかとか。

で、調べている中で、こんな動きもあるのよね、ということで見つけたのが、この共信印刷による「紳士袋」なるもの。

コミケ84というから......去年の夏のコミケだね......で周知のために頒布したもので、全体はやや薄めの白いビニール袋。中央には紳士のようなキャラクタ(Dr.モロー氏のイラスト)が描かれている。その巨大さを活かし、他社の袋を中に入れて、第三者の目に触れないようにして帰ってねという意味合いのもの。発想としては「他の袋を納めて見せないようにする大型袋」ということで、ゲームショーでかつて発生した「大型袋合戦」(袋を大型化すれば他社の袋を中に入れて一挙に持ち運ぶ人が増え、自社の袋が表に出るのでアピール度が増すことから、各社の袋がどんどん巨大化した)的な発想で、ステキではあるんだけど。

どうやらコミケ84の時の袋は材質的に問題があったようで、中身がガッツリと透けてしまうというものだった。白ではダメなのかな。

コミケ85・86での動きが確認されていないので、恐らくはこのプランそのものはホールド中になっているものと思われる。発想としては悪くないし、白がアウトなら黒にすればいいのではとも思うのだけど(その分コストが上乗せされちゃうかな? 白でも1つ200円だという話だし)。切り口次第では結構面白い話になるんじゃないかな。

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このページは、不破雷蔵が2014年9月 3日 06:09に書いた記事です。

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