原発発電量、ドイツの場合をグラフ化してみる

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【米仏露韓の順...各国原発の発電量動向をグラフ化してみる(2014年)(最新)】


先日掲載した、「Statistical Review of World Energy」を基に解説したエネルギー関連の記事の中で、このようなご指摘をいただいた。特に深い意味は無く、上位陣と日本についての経年変化グラフを描いただけで、ドイツを抜いたのは意図的では無い......というか抜いた云々ではなく、単に全部の国を折れ線グラフ化するとごちゃごちゃになるからというだけの話。そりゃ確かにドイツはここ数年利用の減退とそれに関する諸問題でかなりもめているのは事実だけど。

↑ 原子力発電所発電による電力消費量(1997-2013年)(100万トン(石油換算))(国内電力供給のみ)(ドイツ)
↑ 原子力発電所発電による電力消費量(1997-2013年)(100万トン(石油換算))(国内電力供給のみ)(ドイツ)
↑ 原子力発電所発電による電力消費量(1998-2013年)(前年比)(国内電力供給のみ)(ドイツ)
↑ 原子力発電所発電による電力消費量(1998-2013年)(前年比)(国内電力供給のみ)(ドイツ)


で。基データはあるので、サクッと作った結果がこのグラフ。確かに2007年あたりからじわじわと消費量は減っているので、見聞きしている通りドイツの減原発は数字として表れている。2011年に大きな減退を示したのは、先の震災に合わせて停止・総点検をさせたのが原因で、この停止に関しては現在企業側が政府を相手取って訴訟をしている・あるいは検討しているという話(【原発一時停止で国・州提訴=損失270億円超か―独エネルギー大手】)。

もちろん減ったエネルギーは代替する手段で賄われており、その一つが再生可能エネルギー。【各国再生可能エネルギーの発電量動向をグラフ化してみる】の通り、ドイツの再生可能エネルギーによる電力消費量は世界で3番目。やはり2007年・2011年がターニングポイントでじわりと上昇している。

もっとも費用対効果の面では色々と問題があり、あちこちで思惑違いや施策変換が行われているのはこれまで伝えている通り。今後この勢いが続くか否かは不透明な状況。むしろ今後の動向がこれまで以上に気になるってところかな。

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このページは、不破雷蔵が2014年9月 2日 06:14に書いた記事です。

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