「金に困っているとIQが30くらい下がる」

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名作の「銀と金」でもお金はその額面がそのまま力になる、武器弾薬になるみたいな表現がされていて、ああなるほどな、と思ったことがあった。昨今のネットゲームやソーシャルゲームでも、多分に課金で底上げが出来ることから、容易に理解は出来るはず。元々お金ってのは、多種多様なサービスや物品を一つの価値観・物差しで測れるように集約した、概念的な存在だから、色々なのものに変換出来て当然なのだから(「アルペジオ」に登場するナノマテリアルみたいな存在だな)。

それだけに、逆説的に見て、この「金に困っているとIQが30くらい下がる」ってのは凄くよく分かる話。「貧すれば鈍する」と同じ。すべての場合で成り立つ、合致するとは言い切れないし、貧困という状況の中で起死回生をする場合も結構あるけれど、それはそうやって成功した事例が注目されるからであり、確率的には決して高い話では無い。

実際にお金が無いと生きていけないのは、個人も世帯も企業も同じ。生き続けるためにはお金を工面しなきゃならないから、その為の行動にリソースを割かねばならず、本来創作活動や社会行動、その他個人個人の個性を活かすような発想や行動への注力が減ってしまう。「お金を稼ぐためにこれをしなきゃならない。この束縛がなければ、これもあれもできるのに」。時間面でも、考えの上でも。

お金は色々な物事の可能性を広げてくれる素敵なツールではあるのだけど、それだけに、それが不足している時には逆にさまざまな可能性を狭めて、奪い取ってしまいかねない。

当方も何度となく経験してきたし、今もそんな感じみたいなものだから、これは頷かざるを得ない。

昨今の若年層において覇気が無い、とシニア層、特に団塊世代諸氏が強弁しているけど、こういう部分、要は「首が回らないので回せない」ってのも一因としてあるんじゃないかな。

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このページは、不破雷蔵が2014年9月27日 06:12に書いた記事です。

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