過去のゲーム情報が数千万円の損失を回避する...知識は生活を豊かにする

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先日報道のあった、カプコンとコーエーテクモの間での訴訟の話。結局今なお両社から提起云々に関する公式なリリースは無く、色々な事情があるのだろうなあということと、公式見解が無い以上言及は出来ないなあとしつつ。関連的なお話としてちょいと目に留まった件を。これも諸事情から実会社名は挙げられていないけど、ゲーム関連でその機能について「うちの特許を使っているから無断使用だ、使用料払え」と言われていた件について、その機能が特許申請前に存在したか否かを尋ねられ、的確に答えた所、知り合いの会社の損失を抑えることが出来、お礼をいただくことも出来たという話。

推測ではあるんだけど、特許申請されていた機能よりも前の時点で、市販されているゲームにその機能が使われていた、つまり第三者が容易に知り得る形で広まっていた場合、特許の前提「出願された時点で新規のものであり、進歩性が無ければならない」がくつがえされてしまうので、その特許自身が無効化できる。多数の人が知っている事実を「自分が最初に発見した技術なので、自分が権利を取得します」ってのは出来ないわけだ。一度成立した特許を無効化する手続きを「無効審判」っていうのだけど、実はこれ、結構な割合で発生して無効判断されている。

その審判の際に必要となるのが、「その特許は特許に値しない」ことを証明する「無効資料(調査)」。今件の「昔のゲームにも似たような機能はあったよ」ってのは、まさにこの「無効資料」を作成する上での調査そのものだったわけだ。

情報を蓄積し、それを精査できる状況を成すことで、色々な恩恵を受けることが出来る。今件はその好例ということでも注目に値するんじゃないかな。

当方も情報の蓄積と精査ってのを非常に重く見てはいるのだけど、昨今では検索エンジンの挙動をはじめ、どこもかしこも軽視し、蔑む傾向(下手すると情報の蓄積をすればするほど罰せられる状態)にあるので、色々と肩身の狭い思いをしていたりする。情報の提供は無料だという風潮が強いってのは、要は対価が発生するほどの価値は無いという認識がなされているわけだからね。早く時代が変わってくれないかなあという思いを持っているのは否めない。

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このページは、不破雷蔵が2014年8月28日 07:14に書いた記事です。

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