懐かしの作品上映とタイムラインと老人ホームと

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先日テレビ放映された「エヴァンゲリオン」関連の話で、作品そのものとは別にちょいと面白い視点で現象を見た話があり、気になったので覚え書き。指摘されれば確かにその通り、ツイッターのタイムラインに現れるリアクションは、多分にその年齢層を反映しやすく、それは場合によっては特定の世代のあぶり出し......というか抽出を再認識させられる。

老人ホームの場合は追体験的なところがあるのかもしれない。それを通して当時を思い返す。過去の記憶や経験の掘り返しは、実は自身の立ち位置の確認のために大切なこと。昔の事柄は記憶に深く刻まれているため、最近の事柄よりも思い出しやすいってのも一因。それに近いって指摘はなるほど感。

また、これが不特定多数が同時に体験出来るテレビを通してというのもポイント。いわゆる掲示板での「実況による心境の共有感」を楽しんでいるってのもある。物理的な場所は離れていても、一体化している、そんなコミュニティ的な雰囲気を味わえる。作品そのものよりも、その場の空気を楽しむ。そんな感じ。で、その共有ってのは、予備知識が統一されていないと出来ないので、必然的に同じ属性、今件の場合は年齢層に限定され、結果として老人ホーム状態になってしまうという。

例えば半世紀前にすでにインターネットやツイッターが高度なレベルで普及していたら、復興時の様相や戦中体験、さらには関東大震災や米騒動、さらに1世紀前に普及していたら明治維新やええじゃないか運動、黒船関連でも同じような動きがあったんだろうな。それこそ定期的に流行る「もしも戦国時代にツイッターやFacebook、2ちゃんねるがあったら」的なノリが、リアルで展開されていたに違いない。

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このページは、不破雷蔵が2014年8月23日 07:09に書いた記事です。

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