学生のアンケートに偽装したスパムメールが登場したとの話

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突然,失礼いたしますが, 私は東海大学の教養学部の学生で。 現在,卒業論文である「住まい空間の色と趣味についての研究」を準備しているところです.研究手法として,多くの対象層におけるアンケート調査により,資料や調査結果をデータ化し,統計による分析するアンケートの調査結果は研究にとって重要な参考となりますので,できる限り,最も真実な感じで,詳しくご回答をお願い申し上げます.  お忙しいところに,お手数をお掛けいたしまして,大変恐縮ながら,何卒,よろしくお願い申し上げます.


該当メールを見た時「しまった、その発想は無かったわ」と感心......って本当は感心しちゃいけないんだけど......してしまった話。スパムメールの手法は多種多様に渡り、どうやってでも読み手に該当添付ファイルをクリックさせたり、URLからアクセスさせようとする。で、今件では「学生の研究の一環としてアンケートをやってるので、どうか協力して欲しい」というもの。

正直、この類の話は結構来る。見も知らずの学生さんから突然メールが来て、論文で使うのでこの記事のこのグラフを使わせてほしいとか、このページの内容を使わせてほしいとか、実例はいくらでも当方も体験している(蛇足的な話になるけど、その類のやり取りにおける礼儀は、今のところ学生さんの方がまとも&礼儀正しい。同じような資料請求をしてくる類に、テレビ局などの製作スタッフのも時折あるんだけど、ぶっちゃけそちらの方が作法的には酷い)。

で、今件はそのような「学生の卒論で使うデータ収集」と称して、添付ファイルを使ってほしいと誘導し、さくっと信じてクリックすると、それはウイルスでしたというトラップ。文面は一応日本語として妙なところも無いし(ただ「最も真実な感じで」という言い回しにはやや違和感を覚える)、これなら信じてしまいそう。

プロバイダなりメーラーなりでフィルタが作動していれば問題ないけど、それらをすり抜けて受信してしまう場合もある。どのような事例であろうとも、自分が直接知っている相手からでない限りは、添付ファイルなり誘導URLの類は全てパス。これが一番安全。

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このページは、不破雷蔵が2014年8月15日 06:02に書いた記事です。

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