ウェブ雑誌ってどうやって採算とってるんだろうか

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...で。先の【「チャンピオンREDいちご」休刊、ウェブ雑誌へ移行との話】に連なる話で少々気になったことを。最近ウェブで閲覧させるタイプの漫画、特に4コマ漫画系(&ライト系。シリアス系のは少ないね、そういや)が増えて来たけど、これらの漫画ってどうやってそろばん勘定しているんだろう、執筆側が得られる対価ってどれ位なんだろうか、とか色々と野暮な話が頭に浮かんだ。うん、その、なんだ。従来型携帯電話が主流だった時代、遠からずなことを手掛けていたものだから、ね。

タブレット型端末の普及が進み、需要が今後さらに増えてくるだろうことは容易に想像できるし、紙媒体の休刊に伴い作家や漫画の受け皿としてウェブ化がトレンド化しているのは間違いないので、今後も色々と考える機会はあるだろうなあ、ということ。

んで、早速このようなお話をいただいた。


通常ならば紙媒体での雑誌掲載でちょいと安めの原稿料のやりとりがあって、単行本でそれを穴埋め。重版されるほどの人気が出れば漫画家も雑誌社もハッピー。そのプロセスの雑誌掲載部分がウェブにシフトしただけと考えればいいのかな。いや、上記にある通り、ウェブ版掲載となると原稿料はさらに安くなるし、単行本化されるか否かの判定も難しくなる(ウェブ版の漫画は確実に紙媒体版より増えているので、それだけライバルも増えるわけで)。

ビジネスモデルとしてはフィックスされたものがあるわけでは無く、各社各雑誌とも自前の事情に合わせ、臨機応変試行錯誤的に色々とやっているという感はある。ただやはり、紙媒体の雑誌同様に、ヒーロー的な作品が無いと集客は難しいし、結局ビジネスとして成り立たせるのも困難みたいだね。

ある意味、有名な映画やドラマ、原作、さらにはゲームを基にした漫画を掲載するってのは(紙媒体に対する手法と同じだけど)良い発想ではある。その原作などからの集客が見込めるし、世界観の共有が出来るのでハードルが低くなる。相乗効果も狙える。

「艦これ」の事例もあるけど、今後はネット系を中心とした、エンタメ系作品との連動的なウェブ漫画も増えて来るんじゃないかなあ。無論紙媒体の漫画誌同様、多種多様な方向性で読ませてくれる作品は必要で、読みたくもあるし、その中からはキラ星のような作品に出合える可能性も多分にあるんだろうけど。

...もう少し電子書籍が普及すれば、紙媒体としての単行本発刊に加え、それよりもハードルが低い、電子書籍出版(のみ)による単行本化を前提とした流れってのも出来てくるんだろうけど。

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このページは、不破雷蔵が2014年8月 5日 07:05に書いた記事です。

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