媒体ではなく作品を提供する「MovieNEX」という販売方法

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【ディズニーはもう単なるブルーレイを発売しない――新形態「MovieNEX」とは何か?】


先程本家サイト向けの記事としてしたためた【あの部分のパンが2種類...ファミマ限定「アナと雪の女王」コラボ商品第一弾は「三つ編みパン」などが登場】で、ちょいと聞きなれないキーワード「MoiveNEX」という言葉が目に留まった。ペプシNEXなら聞いたことかあるけど、何かのプレミアム的な商品、番組なのかしらと思って調べてみたら、なるほど感を覚える内容だったので、覚え書きも兼ねて。

引用記事なども含めていくつかのサイトを回って確認したところ、この「MovieNEX」ってのはディズニーが展開する商品提供の新スタイル。これまではメディア、媒体を介して作品を提供していくということで、DVDやブルーレイ、さらにはその廉価版などを販売していたわけだけど、今後は各メディアではなく、作品そのものを視聴・楽しむする権利を販売し、その一ルートとしてメディアも提供するという考え方になるのだそうな。その様式が「MovieNEX」。

作品そのものの視聴権を提供するわけだから、メディアを問わずに呈しなければいけないわけで、パッケージにはDVDやブルーレイ、さらにはデジタルダウンロード(とはいえ実質的にはストリーミング)、そしてスペシャルなウェブサービスなどまで含めてパッケージ化されている。いわば「コンテンツ総合販売」みたいな感じ。

記事の説明では「このパッケージならマルチデバイスで見れるのは素晴らしい」と絶賛しているけど、これも賛否両論。3D版を購入するのには今件パッケージを買った上で専用サイト経由で注文しなければならないし(つまり3Dのみが欲しい場合でもブルーレイ・DVDまで持たされる)、廉価版は今後出なくなるとか、色々なツッコミが。

まぁアレですな。文房具のセットのみを提供して「このセットを買えば直線を引くのも紙を切るのも破れた部分を貼るのも色を塗るのも全部出来るよ」とその便宜性を強調するけれど、「ボクは紙を切りたいだけなんだけどな」という需要は切り捨てられることになるのと同じ。あるいはちくわぶだけが欲しいのに、おでんセットを買わされた気分。

実質マルチデバイスに対応しているのは事実なんだけど、それが作品に対する需要のすべてではないのに、メリットばかり強調するあたりは、昨今のデジタル系ビジネスで持ち上がる問題点と共通した香りがするのは当方だけかしらね。

「MoiveNEX」って手法、ディズニー以外にも広がるのかしらね......。システム作りが結構複雑なので、大手じゃないと難しいから、そうはならないと思うのだけど。

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このページは、不破雷蔵が2014年7月 5日 06:10に書いた記事です。

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