「電気料金の小売全面自由化を実施したフランスと英国が直面している課題」

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【「原子力発電ゼロは日本経済にどのような影響を与えるのか?」】と同じタイミングで出されたレポート。先のが今後の「最悪の選択肢による予想」を描いたのに対し、今回のはその選択肢の一部分となる「電力自由化」を果たした他国での現状が報告されている。一部で「送発電を分離して自由化すれば皆がハッピーになれるさ、きっと、多分、メイビー」的な話を盛り上げ、その実「誰が面倒くさくて金がかかるし儲けも出ない送電事業などやるもんか、助成金も得られてウハウハ儲かる発電事業だけやりたいんだッ」的な想いを抱く方々によって煽動されてる感がある......というかそれを抜きにしても「自由化すれば必ず安定化を維持したまま電気代は安くなる」と主張する方々には、「現実見ろよ、ゴルァ」的な内容。

スウェーデンの年金問題・社会福祉問題や、スペインやドイツでのエネルギー問題なども合わせ、どうしてこうも「美味しいところだけ」(時系列をも無視して)つまみ食いし、それが全てだと主張する事例が多いのかねえ......。【「市場経済制、市場経済制、市場経済制」と三度同じ言葉を唱えさえすれば】の事例と何ら変わりがない。

前に似たような話を実例付きで示したところ「でも今後はグリッドなどの新たな技術を使えば大丈夫だ」と訳の分からない反論をされて、頭を抱えた記憶もあったりする。

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このページは、不破雷蔵が2012年12月 8日 08:00に書いた記事です。

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